ソウル郊外の水原華城と南漢山城を観光 (2025/6/3)

韓国

アニョハセヨー。今日はソウル郊外にある二つの城跡、水原華城(スウォンファソン)と南漢山城(ナムハンサンソン)を観光します。

水原華城(スウォンファソン)へ

今日は韓国は大統領選挙のため祝日扱い。通勤ラッシュもないはずなので朝早めに移動します。

昨日ホテルに戻った際、部屋のミネラルウォーターが補充されていなかったため、低価格帯の宿だからだろうと納得していましたが、今朝ふと共用スペースを見てみると冷蔵庫に自由に取れる水が用意されていました。ミネラルウォーター買う必要なかったな。

まずは、ホテルのある東廟前から水原華城まで移動します。うまくバスを乗り継いでいけば1時間くらいで行けるようですが、乗り換えが少ない地下鉄ルートで行くことにします。水原駅(スウォン)まで地下鉄で移動し、そこから路線バスで城へ向かいます。

地下鉄で水原駅までは一時間弱。

地下鉄車両内には日本のように広告スペースがあるのですが、それとは別に車内を歩いて広告ビラを貼っていくおばちゃんがいます。こういうの、日本のポスティングみたいに一般にはイメージ悪くなると思うのですが、ごくわずかでもアクセスしてくれば元が取れるみたいな考えなんでしょうか。

水原駅に到着後、軽く朝食をとるため駅構内で見つけたロッテリアへ。入店したのは高校生以来かもしれません。プルコギベーコンバーガーを注文。先日マクドナルドでも似たものを食べましたが、個人的にはマクドナルドの方が好みです。残りの滞在日数的に韓国で再訪することはないでしょうが。

水原駅からは7770番のバスに乗り、水原華城の八達門(ファソ門)まで10分ほど。この形の降車ボタンとUSBは初めて見ました。

水原華城へ到着。門や城壁の一部が公園として整備され、歩けるようになっています。

朝鮮後期、正祖が父・思悼世子を顕彰するために築いた水原華城(スウォンファソン)は、18世紀末に築かれた軍事と行政の両機能を兼ね備えた要塞都市です。西洋の築城技術を導入し、当時としては異例の科学的設計が特徴。全長約5.7kmの城壁は、起伏のある地形に沿って巧みに築かれ、四方に壮麗な門と砲台を備えます。とくに八達門(パルダルムン)の壮麗な多重屋根や、夜にライトアップされた城郭のシルエットは幻想的で、歴史と美の融合を感じさせます。

しばらく公園と周辺の城壁を散策します。

公園の北端にある長安門。

門には竜の天井画が。

南漢山城(ナムハンサンソン)へ

次は南漢山城へ。事前に調べたところ、町同士を結ぶ高速路線バス(郊外バス?)が10〜20分おきにありそうです。NAVERで次の到着時間を調べてバス停に向かいます。アプリ上には出発時間だけでなく空席情報まで表示されており驚きました。

水原華城前のバス停から2007番のバスに40分ほど乗ってモラン駅まで。このバスは町周辺のバス停にいくつか停まった後は高速道路を走るため、ある程度効率的に移動できます。

モラン駅でローカルバスの9番に乗り換え。南漢山城までは52番の方が早いのですが、今回は先に来た9番で向かいます。9番は町の中を1周してから向かうルートのため、所要時間は約45分(52番だと約30分)。

このあたり坂が多くて歩くのはきつそうで、そのためかバスも混雑しています。南漢山城の最寄り地下鉄駅である山城駅からはかなりの人数が乗ってきて、そのほとんどは南漢山城まで行く観光客でした。

12時少し前に南漢山城へ到着。すでにバス停は帰りのバスを待つ人たちで混み合っています。これは帰りもバスだときつそうだなあ。

南漢山城(ナムハンサンソン)は、ただの山城ではありません。李氏朝鮮の非常時王都として機能し、実際に1636年の丙子胡乱では仁祖がここに籠城しました。海抜500m超の尾根に沿って築かれた城壁は、天然の地形と一体化しており、まるで山そのものが防御施設。全長約12kmの石壁には、軍事施設や僧兵寺院の痕跡も残り、歩けば随所に戦時の緊張感が漂います。朝と夕でまったく違う表情を見せる山城の稜線は、歴史と自然が対話する風景です。

南漢山城周辺にはいくつかのハイキングルートがあり、最も人気がありそうな西門へのルートを歩きます。

しばらく軽い登り坂が続きます。途中、道が工事中で途切れており謎の獣道っぽいところを少し歩くので不安になりましたが、少しして城壁沿いの整備されたルートへ合流。

西門へは12:40ごろに到着しました。

西門近くの展望台からはソウル市街が一望できます。そびえたつソウルスカイが格好いい。

ここから北門を回ってバス停に戻るルートがポピュラーなのですが、バスだとだいぶ混雑しそう。

調べると、西門から別方面の地下鉄マチョン駅の方へ下って行くルートがあるようです。またあのバスを待って南側から遠回りして帰るよりも、ソウル中心部に近い西側に降りてしまった方が早く帰れる気がします。

ちょうどに西門ルートから登ってくる人もいたのでルート的にも大丈夫でしょう。

ルートは整備された下りが続きます。西門からのような展望を見続けながら歩けるかと期待したのですが、すぐに木々で見えなくなりました。たまに登ってくる人ともすれ違うので、そこそこ人気のあるルートなのでしょう。裸足で登ってくるおじさんもいました。

30分ほど歩いて、13:10ごろに町へ到着。登山口のすぐ手前でより整備されたルートと合流したため、もっと下山しやすい道もあったようです。

登山口から最寄り駅まではさらに20分ほど歩きます。もう昼過ぎですが、ここでもこれから南漢山城へ登るっぽい人とよくすれ違います。

マチョン駅から地下鉄を乗り継いで40分ほどで最寄り駅の東廟前に戻ってきました。

昼食は東廟前駅近くのファストフード的な食堂でカツカレー。

東廟前 蚤の市

ホテルでしばらく休んだあと、蚤の市を冷やかしに。周辺には古着街もあって、若者向けっぽい古着屋と言葉通りの古着、パチモノ系とかいろいろ混在しています。

こういう謎の品ぞろえが好きです。たまに古びたドローンとか中古レンズとか、ちょっと惹かれるものもあります。

夕食は近くの食堂でアサリのカルグクス。アサリが大きいです。おかみさんも「うちのはアサリがおおきいのが自慢なんだ」みたいなことを言ってました(韓国語だったので推測ですが)。これまで食べたものよりも麺にコシがあり、よりうどんぽい食感でした。

客は僕のほかは地元民ぽい人たちが一組いただけでしたが、ちょこちょこデリバリーの対応していたので人気はありそうです。

帰りにパン屋チェーン Paris Baguette で明日の朝食を買って帰ります。韓国のコンビニってあんまりパンを置いてない気がするんですが、街中にはこういうパン屋が至る所にあります。パン屋があるからコンビニにパン置かないのか、コンビニにパンがないからパン屋があるのか……?

明日はDMZ(非武装地帯)ツアーに参加して、北朝鮮を眺めてくる予定です。