パオトウから蘭州まで12時間高速鉄道の旅(2025/7/27)

中国

今日は高速鉄道で蘭州まで移動します。

今いるパオトウ東から蘭州への直通列車はないため、フフホトで列車を乗り継ぐ必要があります。

  • D1072: パオトウ東(8:44発)→フフホト(9:42着)
  • D2794: フフホト(10:03発)→蘭州(20:29着)

乗り継ぎ列車のD2794はパオトウが始発です。数日前のままパオトウに泊まっていれば乗り換えなしで移動できたな……。

料金は一等で約2.2万円(二等なら1.3万円)。パオトウから一度フフホト-大同と戻り、太原-西安を経由する大回りのルートとなり高めです。

飛行機の運賃は1.5万円程度のため、この経路で陸路移動するのは何か面倒くさいこだわりがある人だけでしょう。

パオトウからフフホトへ

8時過ぎにホテルを出発し、まずはタクシーで駅へ向かいます。パオトウ東駅は駅舎に対して乗客が多くかなり過密感があります。

8:44にパオトウ東を定刻通りに出発。フフホトでの乗り換え時間が20分しかないため結構不安です。

これまで乗った列車では目立った遅れがなかったのと、フフホトまではたった一駅。一本早い列車が二時間ほど前なのもあり、乗り継げることに賭けました。

列車は順調に進んでいたのですが、定刻になってもフフホトに着きません。遅れる要素は何もなかった気がしますが……。

結局、フフホトには10分遅れで到着。駅によりますが改札は発車3分前くらいで締め切られるためギリギリです。

これはやらかしたか、と思いつつ急いで乗り換え通路を通って改札に向かいます。幸い、乗り継ぎ先の列車も数分遅れておりなんとか間に合いました。

※中国のほとんどの駅では入場時に保安検査が必要ですが、乗り換え通路を通れば検査をスキップできる

しょうもないことで冷や汗かいたな……。普通に一本早い列車で来て二時間待つべきでした。

フフホトから蘭州へ

フフホトからの列車では窓際席が取れず通路側席。たまたま、席が離れ離れになっていた家族連れの方から席を変わって欲しいと言われ窓際席に座れました。

12時ごろに大同を通過。この辺の風景は何度か見ていますが結構好きです。

水田や畑では機械を使っているところを全く見かけません。農道も人が歩ける程度の幅しかないので全て手作業前提なんでしょう。

太原周辺では都市部に戻ってきた雰囲気が出てきました。中心部だけでなく周辺の地域にもぽつぽつと集合団地が見られます。太原は一大観光地だけにごっそり乗客が入れ替わりました。

途中の謎の駅にも観光名所を示す大きな看板があり、観光客が乗り降りしていきます。日本でも知られているような場所は中国人にとっては超有名スポットなのでしょう。

そして、仮にそんな謎駅で降りてもDiDiとTrip.com(携程)があればだいたい行きたいところに行って泊まれるという。中国旅も一昔前とは比較にならないくらい楽になってるんだろうな。

西安の手前で黄河を渡ります。黄河は目的地の蘭州から今朝までいたパオトウを経由し、今いる西安まで大きく湾曲して流れています。大陸のスケールの大きさを感じます。

17時20分ごろにようやく西安に到着。気持ち的にはそろそろゴールが近づいてきた感じですがまだ3時間あります。

僕と席を交換した家族連れは蘭州の二駅手前(天水)で降りていきました。たぶん向こうは「こいついつまで乗ってるんだ……?」と思ってたんじゃないでしょうか。

20時半頃、ようやく目的地の蘭州に到着しました。

蘭州に到着

ホテルは蘭州西駅のすぐ近くなので歩いて移動します。駅前の安ホテルなので商業ビルの一部を借りている形かと思ったら、民宿みたいな低層階の独立した建物でした。

「晶品ホテル」で一泊約4,600円。

夕食はすぐ隣の「马有布牛肉面」で、清汤加肉牛肉面(澄んだスープのチャーシュー麺)を頼んで17元(約340円)。一番安い牛肉麺なら8元からあります。カウンターで注文して食券をもらい、それを調理台に渡すと麺を作ってくれます。

味はこれまで食べた麺と比べても比べても美味しく感じました。

普通の牛肉面だと、スープは美味しくても麺が微妙に感じることが多い(たぶん手打ちしているせい)のですが、ここは麺までしっかり美味しい。中国で拉麺と言えば蘭州拉麺を指すらしいので、さすが本場ということでしょうか。

早朝から深夜まで営業しているため、蘭州にいる間は毎食通っていました。

明日は郊外の炳霊寺石窟に行ってきます。