崋山を観光して洛陽へ移動(2025/8/2)

中国

ニイハオ!今日は華山を日帰り観光し、洛陽へ向かいます。

華山は中国五岳の一つ「西岳」とされ、山岳名勝・道教聖地として古くから知られています。 

南北に延びる山体は、東峰・南峰・西峰・北峰・中峰の五つを主峰に構成され、最高峰は南峰「落雁峰」で海抜約2,154.9 m。  山の地質は主に花崗岩で、断崖絶壁が多く「奇険天下第一山」と呼ばれてきた険峻な造形を呈しています。 

また、華山は道教において「第四洞天」と称され、山中には道教寺観や祠堂が数多く点在。文化・信仰の重みも備えた山です。 

登山・散策ルートとしては、ケーブルカー利用も含めた「北峰から上り、西峰から下る」など所要5〜6時間程度の一日コースが一般的です。 

華山の観光ルート

崋山へは徒歩でも登れますが4-5時間かかるよう。日帰りなら各峰を巡り歩くのがメインとなるため、ロープウェイを使うのが一般的です。

ロープウェイは西と北の二ヶ所に設置されており、よく使われている観光ルートは以下です。

登り降り備考
西 西 西峰からぐるっと回る。高低差が少ないため一番簡単
西西峰からぐるっと周回して北峰に降りる。降りが多いため比較的簡単
西北峰から登り、西峰までぐるっとまわる。登りでしか通れないルートもあるため、崋山を満喫したいならこれ

僕も最初は北で登り西で降るルートで行こうとしていましたが、西安の暑さに日和ってしまい西から登り北で降るルートに変えました。

西で登り北で降るルートの場合、以下のチケットが必要です。チケットはバラ売りとなっており、一部だけTrip.comでオンライン予約できます。ちょっと面倒です。

券種価格Trip.com備考
入場券約4,100円
(レート次第)
あらかじめ日付と時間帯指定が必要
入口から西峰ロープ
ウェイ乗り場へのバス
Trip.comで入場券とセットで販売されている
西峰ロープウェイ(片道)140元不可WeChatで予約できるが中国身分証が必要。
僕はホテルに頼んで予約してもらった。
各乗り場でも買える
北峰ロープウェイ(片道)80元不可同上
北峰ロープウェイ乗り場
から入口へのバス
20元不可現地で購入

崋山観光 (西峰-北峰)

崋山への入場時間枠は一番早い朝7時から8時の枠を予約しました。

7時前にホテルの車で崋山の旅客中心へ送ってもらいます。

旅客中心は崋山の麓にあり、ここから各ロープウェイ乗り場へとバスが出ています。チケットゲートは北峰行きと西峰行きで入り口が分かれています。

チケットチェックの改札には中国の身分証をスキャンする端末しかなく、しばらく脇で待つように言われます。少し待っていると係員の人が手元の端末で処理してくれました。

入場して西峰ロープウェイ乗り場行きバスに乗車。係員が乗車人数数えているので座れます。

しばらく山道を揺られ、8時ごろにロープウェイ乗り場に到着です。乗り場まで来るのにだいたい一時間くらいかかりました。

バスの降車場からロープウェイ乗り場へは少し階段を上ります。

階段の脇にジェットコースターがあります。

ここにきてジェットコースター乗りたい人ってそんないるのかな……と思ったら意外と乗ってます。乗り場が階段の上にあるので下山した人たちが乗るのかな。大した距離でもないし速度も出ないので微妙そうです。

ロープウェイ乗り場は少し並んでおり10分ほど待ちます。列ができているため強制的に定員8人で乗車です。

ロープウェイの全長は4km以上あり、乗車時間も20分ほどとかなり長い。よくこんなところにロープウェイを通したな。

徒歩登山の現在のメインルートは北峰側ですが、岩の間のところどころに謎の石段があったりします。昔はこちらからも登っていたのでしょうか。

山頂に到着してロープウェイを降りるとすこし肌寒いくらいです。

ロープウェイ駅の入り口付近には下山のためかなりの人数が並んでいます。昨日山頂泊した人たちかな。

駅から少し歩いて西峰へ。岩山を削って作られた石段を登ります。

山頂前にちょっとした鎖場が。

西安方面が見渡せます。

西峰から南峰までは少し登ります。さっきまでいた西峰とそこに続く石段がよく見えます。

南峰を抜け、9時半ごろに長空桟道(长空栈道)へ着きました。

長空桟道とは、絶壁にかけられた数十センチの板の上を歩いていく狂気のアトラクションです。これは13世紀ごろに道教の一派が修行用に作ったものを元に、観光客向けに整備されたものだそう。

桟道に入らない人でも、近くの展望スペースから入り口を覗くことができます。……なぜこれを観光客向けに開放しようと思った?

空いていたら挑戦してみようかなと思っていたのですが、既にかなり長い列ができていますし、列が進む様子もないので諦めます。怖いし。

そのまま歩いて、10時過ぎまでに東峰、中峰と回りました。

ここから下山のため北峰へ向かいます。

中峰から北峰へのルートはほぼ降りです。傾斜のきつい石段や鎖場もあり、登ってくる人たちは結構きつそうです。西峰からのルートにしてよかった。

途中で登り降りでルートが分かれます。西峰から北峰に降る人はそれほどおらずサクサク進めます。

途中、板のように切り立った岩を登って行くところも(蒼龍嶺)。ここを通れるのは登りルートのみ。

11:20ごろに北峰に到着。入場からだいたい3時間くらいで一周しました。

アイスを食べてちょっと休憩。観光地価格かと思いきや15元(約300円)で意外と安い(観光地のアイスバーは25元くらいする)。

北峰ロープウェイは西峰のように混んでいるかと思いましたがガラガラです。

登りのロープウェイもたまに空車が来るくらいで、麓でも並んでいませんでした。北から登る/降るならロープウェイの待ち時間はあまり気にしなくてよさそうです。

距離も短く、西峰ロープウェイと比べると一瞬です。

ロープウェイ乗り場を降りたところで景区入口へのバスチケットを購入。バスも西峰側と比べると小さい。

帰りもホテルの人に迎えに来てもらうので、景区入口までは行かずホテルに近い「東山門」という停留所で降ります。

ホテルの迎えは車ではなく電動自転車が来ました。二人乗りしてホテルへ帰ります。

そのままホテルの食堂で昼食。この謎の麺は华山饸饹(華山ほろほろ)というそば粉を使ったローカル料理らしい(18元、約360円)。イメージとしてざるそばを辣油とかで絡めた感じでしょうか。そこまで辛くもなく暑い日にはいいです。

洛陽へ移動

このあとは高速鉄道で洛陽まで移動します。

ホテルの人と話すと、なんと高速鉄道駅までタダで送ってくれるそう。ありがたいのですが、片道20分くらいかかるのでちょっと申し訳ないな。

ホテルの送迎で昨日も来た華山北駅に到着。

駅は乗客に対して待合スペースが小さく、地面に座ってる人で溢れています。駅係員向けの改札スペース内に座って食事していたグループが警備員に追い出されているのを見ると中国って感じがします。

華山北駅から洛陽龍門駅へは一時間弱(一等、約4,500円)。乗車時間は短いですがサービスで軽食が出ました。

右側にあるのは圣女果(チェリートマト)の干物。干した梅干しみたいな甘いトマトみたいなよくわからない味です。こういうの、自分では買わないので毎回ちょっと楽しみにしています。

列車は何事もなく洛陽龍門駅に到着。駅からホテルへは離れているためタクシーで移動(11元、約220円)。

予約したホテルは「洛陽竜門ホテル」で一泊約5,000円。

Trip.comでホテルを予約した時には気づかなかったのですが、ここはマンションの一部をリノベしてホテルにしているサービスアパートメントのような感じです。フロントはビル1Fのテナントスペースのどこかにあり、自室へは建物共用のエレベータで上がります。

このタイプ、フロントはがどこにあるのかわからない場合があってたまに迷います。

あとは同じビルに同じ形式のホテルが多数入っていることが多くて、それぞれの宿泊客や清掃員でエレベータが非常に混みます。このホテルまで人が多いとか言うレベルじゃなく10分くらいエレベータ街来ないことがあります。

部屋はいたって普通。室内に洗濯機あるのがありがたいです(中国の多くのホテルでは共用の洗濯室が無償で使えますが、ホテルによっては混んでいて空いてない場合がある)。

夕食は近くの食堂で炒刀削面。串を適当に3本頼んだつもりが倍の6本来たのでちょっと食べ切るのが辛かった(34元、約680円)。

明日は中国最古の寺院、白馬寺を観光します。