ニイハオ!今日は中国最古の寺と言われる白馬寺へ行ってみます。
路線バスで白馬寺へ
今日の気温は40度。暑さを避けて15時ごろに出かけます。
ホテルから白馬寺までは路線バスで一時間ほど。洛陽では百度地図でバスのリアルタイム位置がわかるので、到着に合わせてバス停に向かいます。
ちょうど到着したバス58路に乗車します(1.5元、約30円)。車内は冷房が効いていますがそれでも暑い。携帯扇風機を持ってきてよかった。

バスは洛陽古城や老街といった観光地のそばを通り抜けて郊外へ。
16時ごろには白馬寺に着きました。夕方で涼しくなることを期待していましたが、この時間だとまだあまり変わりません。
バス停から寺までは10分ほど歩きます。
白馬寺
中国の白馬寺(はくばじ)は河南省洛陽市にある仏教寺院で、中国最古の仏教寺とされています。
後漢の明帝が夢に金人(仏)を見たことから、仏教を西域から招来するよう命じ、紀元68年に建立されたと伝えられています。寺名の「白馬」は、経典を運んできた白い馬に由来します。
境内には天王殿、大仏殿、接引殿などが整然と並び、中国伝統の伽藍配置が見られます。また、インドやミャンマー、タイなど各国が寄進した国際仏殿もあり、現代では東西の仏教文化交流を象徴する場にもなっています。白馬寺は長い歴史を通じて幾度も修復が行われ、現在も多くの巡礼者や観光客が訪れる重要な聖地です。
寺の入り口近くでチケットカウンターを探しますがそれらしい建物がありません。入場ゲートの係員さんに聞くとその場で支払うように言われます(35元、約700円) 。Alipayで払うと決済画面の写真を撮られました。
この辺のやり取りを中国語でするのは結構面倒なので、WeChatで事前にチケットを買った方が楽そうです(外国人でも買えるかは不明)。

門をくぐるとすぐに寺名の由来にもなっている白馬像が。像自体は清代に作られたものですが、寺の創建当初から白馬像はあったと考えられているよう。角度のせいか表情がちょっとしょんぼりして見えます。

境内をぐるっと一周します。
最古の寺とはいいつつも現在の建物は明・清代の再建です。再建ということもあってか、境内は南北の中心軸に沿って門や殿が並ぶよくある感じです。
後漢期の地層から見つかっている遺構から、創建当時はもっと小規模な建物だったと考えられているそう。
また、白馬寺の成立経緯を中国への仏教初伝と見なす説が広く知られていますが、どうもこれはかなり疑わしいらしい(『教養としての仏教思想史』木村清孝)。



齊雲塔
白馬寺の齊雲塔(せいうんとう)は1世紀後半に建立されたと伝えられ、その後唐代・元代を経て幾度も修復されました。現在見られる塔は12世紀に再建されたものです。
高さ約35メートル、煉瓦造りの十三層八角形の密檐式塔で、塔身には仏像や蓮花文様が刻まれています。上層に行くほど小さくすぼまる端正な姿が特徴で、かつて塔内には仏舎利が安置されていたと伝えられます。齊雲塔は洛陽における古代仏教建築の代表例であり、周囲の松林や伽藍と調和した静かな佇まいが歴史的景観を形成しています。
塔は白馬寺の敷地内を少し歩いたところにあります。現地の解説によると起源69年に建立(その後再建)された最古の舎利塔で中国第一古塔とされています。
この塔は結構高さもあり見ごたえがあります。
ただ、寺も含めて全部再建かつ当時の形ではないのはちょっと残念です。かつての白馬寺の場所に新たな寺や齊雲塔を建てたらそれは白馬寺と言えるのかという、テセウスの船的な?


一通り見学したあと、来た時と同じく路線バスに乗ってホテルへ帰りました。
明日は龍門石窟を観光します。
 
  
  
  
  