アニョハセヨー。今日は光州近郊の高敞という町で高敞コインドル公園を観光しました。
高敞コインドル公園(Gochang Dolmen Site)は、韓国全羅北道高敞郡に位置する世界最大級のドルメン(支石墓)遺跡群で、2000年にユネスコ世界遺産に登録されました。この公園には約1,600基のドルメンが点在し、特に6〜5世紀頃の青銅器時代に築かれたものが多く、当時の葬送文化や社会構造を今に伝えています。
敷地内には高敞コインドル博物館が併設されており、青銅器時代の生活やドルメンの建設技術を学べる展示が充実しています。また、体験型のプログラムや先史時代の村を再現したテーマパークもあり、家族連れにも人気のスポットです。
高敞(コチャン)へ
光州から高敞へは郊外バスで行くことができます。
まずは、ホテルから光州バスターミナルまで路線バスで向かいます。昨日は荷物があったのでタクシーで来ましたが、路線バスではターミナルまで20分ほど。
近くのバス停からバスターミナルへは30番のバス。外へ出ると朝は結構涼しいです。

光州から高敞への郊外バスは頻発しており、5~10分おきくらいに出発しているようです(5,000ウォン≒500円)。郊外バスなので時間座席指定はないですが、それほど混んでおらず座れます。
30分ちょっとで高敞へ到着。これから日差しの中を歩くので、近くのコンビニで水を購入。
現在、韓国は大統領選挙直前のためいたるところで街頭応援をやっているのですが、高敞のバスターミナル前でも街宣車が大音量で応援ソングを流しています。
遺跡のすぐ近くまで行くバス(355番)もありますが時間が合いません。遺跡から15分ほど歩いた幹線道路沿いを通るバスは10分おきくらいに出ているため、幹線道路沿いのバスに乗ることに。

高敞は群全体で人口5万人強なので、バスも一時間おきくらいじゃないかと想像していたのですが意外と本数がありました。おそらく、ターミナルのある中心部といろんな集落をつなぐ路線が複数あって、それらがみな遺跡前の幹線道路を通っているので便が多いのだと思います。
高敞コインドル公園
ちょうど時間があった137番のバスに乗り、10分ほどで遺跡近くのバス停でおります。

少し歩いたところに早速 支石墓が。これもコインドル公園の一部で、コインドル公園を出発点とするウォーキングコースの最後にも組み入れられています。

支石墓はその形状でいくつかに分類されるのですが、この形(卓子式)の中ではこれが一番見事でした。
さらに10分ほど歩いて遺跡へ。遺跡自体は無料で、博物館が3,000ウォンです。博物館チケットと、周辺で使える3,000ウォンの商品券がもらえるので実質無料みたいな感じ。

博物館の中では支石墓をどうやって作ったか……みたいな展示はあまりなく、その時代の住居とかの展示が中心です。たぶんあんまり詳しくわかってないんでしょうね。こんな感じで石を動かしていたんじゃないか、みたいな模型や体験設備みたいなのはありました。

博物館から遺跡へはさらに10分ほど歩きます。観光列車みたいな乗り物も出ていますが、便数は少ないので歩いていきます。

遺跡はいくつかのブロックにわかれており、ブロックごとに支石墓の特徴が異なるようです。いろんな形状が混在するエリアや、特定の形式が固まったエリアとか。支石墓は大きいものでも2~3mくらいで、思ったよりも大きくはないです。

こういうの、建てるときにほかの村や世帯?で凄さを競ったりしていたと思うのですが、最初は大きいほど凄いみたいな価値観だったものが、時代を経て石の板の上に石を乗っけるといった技術的な難しさやデザインが美しいものが凄い、といった価値観に代わっていったりしたのかなーと想像しながら見ていました。

ガマガエル支石墓。ヒビは当時からあったのかな?

公園内を一時間くらい散策した後、博物館前まで戻って先ほどもらった商品券を使ってアイスを食べます。
少し休んだ後、再び幹線道路へ戻ってバスを待ちます。
バス時刻表からまだ到着時間に余裕あるなーと思って待合スペースの陰にいたら、乗りたかったバスがバス停を素通りしていきました。バスはバス停に人が見えないと素通りしますし、時刻表より早くても時間合わせなんてしないのでバス運転手から見える位置で少し早めに待っていたほうがいいですね。
高敞を観光
高敞の市街に戻り高敞邑城へ。バスターミナルまで行ってしまうと少し戻らないといけないため、一つ手前のシンサゴリ停留所でおります。
歩いていく途中に市場がありました。屋台があれば何か買い食いしたかったのですが、ローカルの商店が中心ぽい。

さらに歩いて高敞邑城へ到着。
高敞邑城(コチャンウプソン)は、韓国全羅北道高敞郡に位置する朝鮮時代の城郭で、1453年に倭寇の侵入を防ぐために築かれました。この城は、地域の住民が協力して建設した防御施設であり、歴史的な価値が高く評価されています。
城壁は石と土を組み合わせて築かれ、全長は約1,684メートルに及びます。城内には、東西南北の4つの門があり、各門は防御と交通の要所として機能していました。
城壁内は結構高低差があったので、当時の町を城壁で囲ったのではなく、戦争のための砦みたいな感じだったのかなあ。

光州へ帰る
ふたたび歩いてバスターミナルへ。自動発券機の対応言語が韓国語しかなかったためちょっと焦りましたが、窓口の係員さんから帰りのチケットを購入。
光州バスターミナルからホテルまでは来た時同様路線バスで。
ホテル近くのカフェで一休み。

夕食は行きたいと思っていた食堂がことごとく休みだったので、近所の24時間営業の焼き肉屋へ入りました。24時間営業の食堂がちょこちょこあります。

基本的にはシェア用のメニューばかりだったので、トゥンカルビ(豚の骨付きリブ)の小を注文(25,000ウォン≒約2,500円)。
肉は目の前ではさみで切ってくれて、こんな感じで出てきます(食べかけではない)。皿を見た時は食べきれない量かと思いましたが、骨の分が大きく見えていただけで肉は適量でした。

明日は扶余(プヨ)へ移動します。