タボ観光とスピティの洗礼

インド

ジュレー!今日はタボを観光した後、カザへ向かいます。

タボを観光

洞窟寺院

朝食を済ませ、太陽が昇りきって暑くなる前の涼しい時間帯を狙って、村の外れにある洞窟寺院(瞑想洞窟)へ向かうことにしました。

洞窟寺院は村の端から少し崖を登ったところにあります。

それほど高さはありませんが、上からは緑豊かなタボの村と、周囲を囲む荒々しい茶色の山々が一望できました。厳しい自然の中にぽつんと現れるオアシスのような村の風景は、思わず息をのむ美しさです。

タボ・ゴンパ

タボ・ゴンパは西暦996年に建立されたと伝えられる、チベット仏教の非常に重要な寺院です。「ヒマラヤのバチカン」とも称され、現在も設立当時の場所で活動を続けている最古の寺院のひとつとして知られています。

薄暗い堂内に入ると、壁から突き出すように配置された立体的な台座の上に、見事な仏像群が鎮座しています(屋内撮影禁止)。

この部屋の配置は仏教の宇宙観を表す「金剛界曼荼羅」を再現しているらしい。一般的な本堂とはまた異なり、なんだか全然別の世界に放り込まれたみたいな没入感があります。

この後は隣町Lariの丘の上にある別のゴンパまでハイキングをしようかと考えていたのですが、思ったより暑いのでホテルで休むことにしました。

タボで滞在していたホテルは「Echor Mud Huts Tabo」で一泊約5,000円ほど。シャワーからはしっかりと熱いお湯が出ます。

カザへ移動

カザへの路線バス

タボからカザへはHRTC(ヒマーチャル道路交通公社)の路線バスが運行しており、朝9〜10時頃と、午後13〜14時頃の一日2本。

ただ、この日は何かアクシデントがあったらしく、バスは午後のみで15時ごろになると言われました。

バスの時間が近づいたころ、ホテルのオーナーが気にかけてバス待ちスポットまで連れて行ってくれました。

道路沿いでバスを待っていると、近くの郵便局の職員さんが「バスが来るまであと一時間くらいかかるよ」と言って椅子を出してくれました。

この地域では宅配便がHRTCのバスに乗せられて運ばれてくるため、郵便局はバスの運行状況をある程度正確に把握しているようです。

「まあ一時間ならいいか」と同じくバス待ちのインド人やその辺の飼い犬と戯れつつ待ちます。

一時間が経った頃、再びバス運転手と電話した郵便局職員が渋い顔で話しかけてきました。

どうやらここから数キロ先のところで土砂崩れが起き、道路が通行止めになっているらしい。

ここまで順調に移動してきましたが、今日はやむを得ずタボにステイです。

この辺は崖沿いに車がすれ違うのもやっとの細い道を無理やり通しているので、崖崩れや事故での通行止めは日常茶飯事のようです。

土砂崩れについてはホテルの人もすでに把握しており、暖かく迎えてくれました。

鉱山王の車でカザへ

翌日。もともとは道路が復旧した後でバスで行こうと思っていたのですが、ホテルで話したインド人旅行者の車に乗せてもらえることに。

彼らはインド南部から休暇でやってきた男性3人組。どことなくリッチそうな雰囲気はあったのですが、うち一人は鉱山のオーナーらしく結構とんでもない資産家でした。

車はインドの自動車メーカー・マヒンドラ社の本格オフローダー「Thar Roxx」という、なんかゴツくて高そうな車です(レンタカー)。

午前11時頃、「崖崩れの現場が復旧したらしい」という連絡を受けて、カザに向けて出発しました。

タボからカザへの道はこれまでのスピティ・キナウルの中でもいちばんの悪路でした。昨日の雨で至る所が泥沼のようになっており、深い水たまりを車体を大きく揺らしながら突き進んでいきます。

道が狭いので、譲らない車がいるとこうした謎の状況になります。右の車は僕らの車にこすって行ったんですが、富豪は全然気にしてませんでした。強い。

車は過酷な泥道を乗り越え、14時過ぎに無事カザの町へと到着。謝礼をちょっと多めに渡そうとしたんですが当然のように受け取ってもらえず。ありがとう……。

明日からはレンタルバイクを借りて、カザ周辺にある村々をドライブします。