開通したばかりのNPD新道でザンスカールの中心地パドゥムへ

インド

ジュレー!今日はタクシーでザンスカールの中心地、パドゥム (Padum) へ向かいます。

レーからパドゥムへの行き方

ザンスカールはそのアクセスの困難さから、長年「陸の孤島」と呼ばれてきました。

かつてレーからパドゥムへ向かうには、カルギル(Kargil)という街を経由して大きく迂回し、悪路を丸2日近くかけて走る必要がありました。

また、カルギル-パドゥムの間にはあるペンシー・ラ(Pensi La)という標高約4,400mの峠があり、冬期(11月頃〜5月頃)は雪のため閉鎖されます。

しかし、2024年にザンスカール川(Zanskar River)沿いに切り拓かれた新ルート「NPD新道」が完全開通し、劇的にアクセスが改善されました。

NPDは26年8月時点でGoogle Mapsに表示はないのですが、以下の町を経由して遠くマナリ方面まで続いています。NPDはこれら経由地の頭文字をとった略称です。

  • ニムー(Nimmu): 先日アルチへ行く途中で通った町
  • パドゥム(Padum): ザンスカールの中心。今回の目的地
  • ダルチャ(Darcha): マナリからレーへの移動時に通った、チェックポストがある町

今回はこのNPD新道を使ってパドゥムまで行き、帰りはカルギル経由で戻る周遊ルートを計画しました。

NPD新道(レー-パドゥム)の移動手段

NPD新道を通る公共交通機関はない……と思っていたのですが、現在は以下の方法があるようです。

  • バス: 850ルピー(約1,450円)
  • 乗り合いタクシー: 1,500ルピー(約2,550円)

いずれもパドゥムのローカル民に教えてもらいました。レーで聞き回った時は誰も知らなかったため、まだ一般的ではないのかもしれません。

僕はレー出発時点では上の情報を知らなかったため、選択肢はバイク自走かチャータータクシー。

レーの人に聞くとみんな「バイクで自走できるよ」と言いますが、YouTubeの動画を見ると結構なオフロードや膝くらいまでの渡川があり僕には難しそう。

今回はタクシーをチャーターして移動することにしました。

※26年8月に行ってみた後の感想ですが、道は一部工事区間を除いて舗装されており、渡川ポイントもありません(これは雪解け水とか季節によるかも)。道はカルドゥン・ラと同じかちょっと楽、距離は長いって感じです。

車はレーのタクシースタンドで手配して片道10,000ルピー(約17,000円)でした。

これでも公定料金よりはだいぶ安いようですが、おそらく道がもっと悪かった時の相場なので現在はより安く行けるかもしれません。

パーミット

ザンスカール自体にはパーミットは不要ですが、NPD新道を通る場合は取得しておいた方がいいです。

僕が行った時はパドゥム手前のザングラ(Zangla)のチェックポストで確認、回収がありました。

絶壁の峡谷を抜けてパドゥムへ

朝8時ごろにレーを出発。

先日ドライブした道を走り抜け、インダス川とザンスカール川が交わるニムー(Nimmu)からNPD新道へと突入します。

削り出されたばかりの断崖絶壁に沿って、車は奥地へと進んでいきます。

1時間ほどでかつて冬の凍結河川トレッキング(チャダルトレック)の拠点としても知られていたチリン村(Chilling)の近くを通過しました。

道沿いにポツンと佇む小さな小屋で朝の軽食休憩。安心のマギーヌードル。

チリンを出発してさらに奥へ進むと、ぐちゃぐちゃに折れ曲がった地層に空いた穴から勢いよく水が噴き出している「ツォモの滝(Tsomo Waterfall)」が現れました。

何千〜万年か経つとここにも新たな谷ができるんだろうか。

車はその後も深い峡谷地帯をひた走り抜けていきます。

3時間半ほどでザンスカールの端にある小さな集落ホニア(Honia)に到着。

チリンからホニアまでの間は村はなさそうです(山の中には徒歩でしかいけない謎の村があるらしい)。

この辺りまで来ると視界が一気に開け、広大なザンスカール谷が目の前に広がってきました。

パドゥムに到着

レーを出発しておよそ4時間、12時ごろに無事パドゥムの街へ到着しました。

かつては訪れること自体が難しかったパドゥムですが、道路の整備に伴い近年急速に観光地化が進んでいるそう。

街中には新しいゲストハウスや旅行者向けの施設が目立ちますが、通りには民族衣装を身にまとった地元の人々が多く行き交い、ローカルな空気感はまだ残っています。

明日はパドゥム周辺の村々をバイクでドライブします。