台北をのんびり観光(2025/9/4-6)

台湾

ニイハオ!今日から台北に三日ほど滞在します。

9/4 休息日

五日間のドライブで少し疲れたため、翌日は休息日にしました。ホテルで引きこもっているだけ、というのもアレなので有名な台湾マッサージに行ってみます。

ネットで調べて評判がよさそうな「森SPA足体養生館 」という店に行くことに。相当な有名店らしく、滞在している台北駅の隣の中山駅にも店舗があります。

地下鉄で中山駅へ。後で気づきましたが台北駅から地下道で繋がってますし歩ける距離です。

外観は少し古びた普通の雑居ビルですが中は綺麗な雰囲気です。

「足湯+オイルマッサージ(90分)」コースで1,500台湾ドル(約7,400円)。日本ではほとんどマッサージ行ったことないのですが、日本の安めのチェーン店と同じくらいでしょうか。

施術してくれたおじさんには少し日本語が通じました。

痛気持ちいい系で、特に踵とくるぶしの間の内側や、人差し指の裏をグリグリとほぐしてくれるのが気持ちよかった。運転の疲れもだいぶ取れた気がします。

施術後はちょっとした甘味がでます。

9/5 故宮博物院

今日は台北で一番行きたかった故宮博物院へ行きます。先日、嘉義で訪れた別館(南院)でも相当すごかったので期待です。

故宮博物院へ

台北からは地下鉄とバスを乗り継いで簡単に行くことができます。

まずは地下鉄レッドライン(淡水信義線)で士林駅へ行き、バス255路に乗り換えます。30分ちょっとで博物院前に到着しました。

入場料は350台湾ドル、オーディオガイド150台湾ドル。僕は事前にTrip.comでオンラインチケットを購入しておきました(約2,000円)。

館内ではそこら中から日本語が聞こえてきます。こんなに周りに日本人が多いのはソウル以来じゃないでしょうか。

展示は膨大でちゃんと見ようと思ったら一日じゃ足りないと思います。特によかったやつをいくつか。

彫象牙透花雲龍紋套球(ちょうぞうげとうかうんりゅうもんとうきゅう)

「彫象牙透花雲龍紋套球(ちょうぞうげとうかうんりゅうもんとうきゅう)」は、清王朝の19世紀頃に製作された象牙細工の傑作です。

この作品の最大の特徴は、直径約12センチメートルの一本の象牙から、継ぎ目なく20層以上もの球体が入れ子状に彫り出されている点にあります。内部の各層は独立しており、それぞれ自由に回転させることが可能です。最も外側の層には高肉彫りで雲龍文が、内側の層には精緻な幾何学文様が透かし彫りで施されています。このような超絶技巧を要する作品は、人間業とは思えないという意味で「鬼工球(きこうきゅう)」とも呼ばれ、清代宮廷工房の技術水準の高さを示しています。

僕が故宮博物院で一番見たかったやつ。テレビの特集で「親子三代、100年かけて作った」という伝説が紹介されていて、ちょっと狂気を感じました。

実際には熟練の職人が数年ほどで作ったと考えられているそう。まあ本当に親子三代で作ったとすると、完成形の設計図をどう伝えたのか、その間の職人の生活費はどうしたのか、とかは気になるところです。

表面からだと数層しか見えませんがこの奥に20層も彫られているというのは想像仕切れないな。一回カチャカチャと中の球を回してみたい。

こうした象牙彫刻の技術は、清の乾隆帝に評価されたことで技術レベルが爆上がりしたらしい。この象牙球は技術競争が帝の死後も続いた結果生まれた傑作です。

肉形石、翠玉白菜

台北の国立故宮博物院を代表する二大至宝、「翠玉白菜(すいぎょくはくさい)」と「肉形石(にくがたせき)」は、共に清王朝時代に製作された工芸品です。

翠玉白菜は、翡翠の原石が持つ白と緑の自然な色合いを巧みに活かし、新鮮な白菜を写実的に表現しています。葉には多産の象徴であるキリギリスとイナゴが彫刻されており、光緒帝の妃・瑾妃の嫁入り道具であったと伝えられています。一方、肉形石は、層状の模様を持つ碧石(ジャスパー)を加工し、染色技法を用いて豚の角煮(東坡肉)そっくりに仕上げた作品です。表面には微細な毛穴まで穿たれており、脂身の質感や煮込まれた皮の風合いが見事に再現されています。

故宮博物院で一番有名なもの。

「翠玉白菜」はチェコの博物館に貸し出し中らしく見られませんでした。代わりの小白菜。

召卣(しょうゆう)

召卣は西周時代(紀元前11世紀〜前771年頃)初期の青銅器です。これは「卣」と呼ばれる酒器の一種で、祭祀の際に香酒を盛るために使用されました。器の形状は楕円形で、持ち手(提梁)と蓋があり、持ち手の両端には動物の頭部を模した装飾が施されています。

こういうのは殷墟とか陝西省歴史博物館でいろいろ見てきましたが、まだまだ謎の形が出て来るな……。前は殷や周の造形はもっとシンプルだろうと想像してたんですが、むしろこの時代に形状は探究され尽くした感あります。

博物館内は銅器や陶器などジャンル別の展示室にわかれており、それぞれ全体像をとらえる解説があるのが良い。

褐釉陶犬(かつゆうとうけん)

「褐釉陶犬(かつゆうとうけん)」は、中国の漢代に製作された陶器です。これは「明器(めいき)」と呼ばれる副葬品の一種であり、死後の世界でも現世と同じ生活が送れるようにとの願いを込めて墓に納められました。この像は、全身に褐色の釉薬が施されており、立ち上がった耳や巻かれた尾、首輪など、当時の犬の姿が写実的に造形されています。漢代の社会において、犬は番犬や狩猟犬としてだけでなく、家畜としても人々の生活に密接に関わっていました。

ネズミかと思ったら犬です。なんか印象に残る顔してて良い。

剔彩雲龍獻壽紋盤(てきさいうんりゅうけんじゅもんばん)

「剔彩雲龍獻壽紋盤」は、 清朝 乾隆帝時代に製作された漆器です。「剔彩(てきさい)」とは、異なる色の漆を何十層にも塗り重ね、彫刻する深さを調整することで、文様ごとに意図した色を露出させる高度な装飾技法を指します。この盆には、赤、黄、緑などの漆の層が確認でき、中央には五本の爪を持つ龍が、周囲には瑞雲が立体的に彫り出されています。龍の頭上には長寿を象徴する「壽」の文字が配されており、皇帝の誕生日や長寿を祝うための献上品として作られたことが示唆されています。側面から見える色の層は、当時の漆工芸の精緻さと製作に費やされた膨大な時間を物語っています。

実物は立体感がすごいです。剔彩はもともと明代に流行した手法で、乾隆帝によって再評価・発展したものらしい。

別館では特別展として「メトロポリタンミュージアム展」が開催されていたのでついでに見学(別料金500台湾ドル)。ゴッホやシスレーなどの西洋絵画も堪能できました。

シスレーの「栗の並木道」。何年後かに本家のメトロポリタンミュージアムでまた見たい。

9/6 台北駅周辺を観光

国立台湾博物館

駅の近くを少し散歩した後、国立博物館へ(入場料30台湾ドル)。

もともと、この建物は台湾総督の児玉源太郎と、民政長官の後藤新平を記念して建てられたものだそう。柱の威容がすごい。

館内は台湾の歴史や信仰、民族関連の展示とか。

台湾では1980年代に非合法の宝くじが大流行したことがあり、くじで負けた人たちが逆ギレして仏像を破壊したり捨てたりした、みたいなエピソードおもろい(大家楽事件)。

道路を挟んで向かいにある別館の古生物館へ。 ここはかつて「日本勧業銀行」の台北支店だった建物を利用しています。 巨大な恐竜の骨格標本が銀行の吹き抜け空間に展示されている様は圧巻です。

解説によると、過去の地殻変動で膨湖と台湾本島の間には多くの化石が堆積しているらしく、今も底引網漁で引き上げられることがあるそう。前にフェリーで通った海底に今も化石が眠ってるというのは浪漫が掻き立てられます。

総統府

中正記念堂

台湾の初代総統だった 蒋介石を記念した巨大な建物。周辺は地元の人の散歩・まったりスポットのような感じで居心地がいい。

台北の食事

いい店を探したり出歩くのが億劫だったため、だいたい台北駅にある観光客向けのレストラン街で済ませていました。

台湾料理

おにぎり

その辺の屋台でよく売ってます。

おにぎりと言っても日本のような三角形ではなく、色味のある紫米を使った巻き寿司のような円筒形。これが意外と大きく、ずっしりとした重量感があります。

中には具だけでなく油條という揚げパンみたいなものが入っており、サクサクした歯応えが意外で面白い。

エビ卵丼(蝦仁飯)

もともとは台南のローカルフードらしい。今回行った「忠青商行」という店は台北だと一番に名前が挙がるほどの人気店だそう。エビのタレがご飯に染みていくらでもいけます。もっと量頼めばよかった。約300台湾ドル(約1,500円)。

酸菜魚(スアンツァイユ)

酸菜魚というのは白身魚と漬物の辛い鍋料理のこと。

鍋なので普通は数人前からなんですが、今回行った「姥姥酸菜魚」には一人用のセットもあって嬉しい。辛くない「白湯酸菜魚」の定食セットで約300台湾ドル(約1,500円)。

日本料理

駅構内や周辺には一風堂、かつや、金子半之助とかがあったのでいろいろ巡ってました。

金子半之助があるってことは……と思い調べてみると数駅離れたところに「つじ半」もありました(金子半之助とつじ田のオーナーがやっている海鮮丼店)。前の職場の近くにあってよく行っていたので懐かしい。つじ半があれば食には困らないな。

他にもユニクロやマツキヨで買い物したりと、日本と変わらない休日を過ごしていました。

明日は基隆へ移動します。