ニイハオ!今日から一泊二日で武陵源を観光します。
武陵源は、中国湖南省張家界市に位置する広大な自然保護区で、1992年にユネスコ世界自然遺産に登録されました。
約264平方キロメートルの面積を有し、張家界国家森林公園、天子山、索渓峪、楊家界の4つの地区で構成されています。最大の特徴は、珪岩で形成された3,000本を超える奇峰や柱状の岩が林立する地質構造にあります。
これらの岩柱の多くは高さが200メートルを超え、地殻変動と長年の浸食作用によって形成されました。区域内には、世界最高の屋外エレベーターとしてギネス記録を持つ百龍天梯や、映画のモデルとなった南天一柱などの造形物が存在します。
動植物の多様性も豊かで、ハナノキなどの希少植物やサンショウウオ、アカゲザルといった野生動物の生息地となっています。年間を通じて霧が発生しやすく、亜熱帯湿潤気候に属しています。
武陵源のチケット
チケットはTrip.comなどで購入できます。
チケットは四日間有効で、購入するときに初日分の入場時間帯指定と入場口(ルート)の指定が必要です。
基本チケットはエリア入場と観光バス(乗り放題)がセットになったものです。それ以外に、エリア内のロープウェイなど別売りのチケットがあります。主要なルートについては必要になるチケットがセット販売されており、まとめて購入することもできます。
僕は武陵源エリアから入って、反時計回りにぐるっと回るルート(Aルート)のチケットを購入して約4,700円でした。これは入場チケットと天子山ロープウェイ乗車券がセットになったものです。
ロープウェイチケットなど別で購入したチケットもWeChatのポータルですべて紐づけられています。最初にエリア内に入場する際に顔写真を登録し、以降のチケットチェックはすべて顔認証で行われます。
翌日以降の入場にも再度 入場時間帯の指定が必要になります。入園したあとでWeChatから手続きができます。
9/28 天子山から袁家界を一周
初日は武陵源エリアから入って主要な見どころを一周します。
今いる張家界駅からの始発バスでの移動を考慮して、入場時間帯には朝8時~9時の枠を指定しました。
朝7時前、まだ薄暗い時間にホテルを出発。最近、あまり早起きしてなかったので朝がつらい。張家界駅の背後に見える山が天門山かな?

武陵源へのバスは駅すぐそばの中央バスターミナル(张家界中心汽车站)から頻発しています。バスの運行時間は7時から18時まで15分おき、所要時間は50分ほど。運賃は13元(約260円)

バスを発見。有名観光地なので大きいバスかと思いきや、小さなマイクロバスです。

今日は日曜なので混んでいるかと思いきや、乗客は僕含めて5人だけ。観光客専用というわけでもなく、その辺の路上で地元の人や公園の職員らしき人たちも乗せながら進みます。
バスは一時間弱で武陵源に到着。終点の武陵源バスターミナルまで行くとゲートから遠くなるため途中で降ろしてもらいました。
少し歩いて、入場指定時間の8時ちょっと過ぎに入り口(東門)に到着。

園内は大きく一周できるようなルートになっており、観光バスやロープウェイなどを乗り継ぎながら観光する感じです。

天子山
観光バスで天子山ロープウェイ麓駅(下站)へ行き、ロープウェイで山頂駅(上站)へ。山頂から展望エリアへはまたバスで少し移動します。

天子山エリアの石林を東側から見る感じ。遊歩道に沿って、いくつかの展望スポットが整備されています。


写真でみるとどれも同じような感じですが……実物の迫力と、位置や角度によって見え方が変わるためまったく飽きません。


大景台
一通り歩いた後、再び観光バスに乗って大景台というエリアへ。ここは天子山を北側から眺める展望台になっています。
ここはメインの停留所ではないため、近くに来たところでバスを停めてもらい、少し歩いて展望スポットへ。さっきまでいた東側の方が岩が近い分 迫力はあるかな。

この奥がバスの配車場になっており、回送中のバスに手を挙げたら乗せてもらえました。
空中田園
武陵源の中心部、天子山(てんしさん)エリアの標高1,000メートルを超える高所に位置するのが「空中田園」です。
この場所は、垂直に切り立った砂岩の柱の頂に、約3ヘクタールの平坦な農地が広がっている特殊な地形を有しています。この農地は現地の少数民族である土家族(トゥチャ族)の住民によって数十年の歳月をかけて開墾されたものであり、現在も実際に米などの耕作が行われています。
周囲を深い峡谷に囲まれ、三方が断崖絶壁となっているため、雲海が発生した際には田園が空中に浮いているかのように見える現象が確認されています。
やってきた観光バスを拾って空中田園入り口へ。ここ、昔は徒歩で数時間かけて行くしかなかったらしいのですが今は観光車が整備されています。
空中田園への観光車は別料金で往復64元(約1,280円)。道の両側に奇峰が見えるため景色は結構いいです。

しばらく走って田園に到着。前に行った龍脊棚田のように一面棚田という感じではなく、テーブルマウンテンの一部だけが開墾されていて不思議な感じです。

田園から少し歩いた先に展望スポットがあり。遠く奇峰の向こうに百龍エレベータが見えます。

百龍エレベータは武陵源のど真ん中に作られた世界で最も高い屋外エレベーター。作られたときは環境や景観面でどうかという声も多かったそうですが、意外と風景に調和してます。

楊家界
再び観光バスに乗り、昼ごろ楊家界という北西のエリアに着きました。ここは明日また来る予定なので少しだけ歩いて次へ。

袁家界
13時ごろ袁家界に到着。ここは映画「アバター」のモデルとなったところとしても知られています。武陵源全体でもおそらく一番人気のあるスポットだけに、観光客でごった返しています。

天下第一橋
地上からの高さ約350メートルの地点に位置する天然の石橋です。石橋の上には歩道が整備され歩けるようになっています。

道が狭い分ここの混雑が一番ひどかった。橋を渡って、その先の岩山を一周して戻ってくる感じです。

乾坤一柱
映画「アバター」のハレルヤ山のモデルになったもの。特に案内がなかったのでわからなかったのですが……多分これかな?


迷魂台
乾坤一柱からこの辺までは武陵源のハイライトで、視界一面に奇峰の大パノラマが広がります。

百龍エレベーター
百龍エレベーターは2002年に運行を開始した屋外型エレベーターで、垂直高326メートルの高さを誇ります。
ギネス世界記録において「世界で最も高い屋外エレベーター」として認定されており、山麓から山頂の袁家界(えんかかい)地区までを約1分28秒で結びます。
百龍エレベータで麓へ降ります。乗車券は別売りで、Trip.comで購入して約1,360円。

乗車するとあっという間に下界へ。
昇降路は途中から崖の中に入るため、景色が見えるのは一瞬だけです。

麓から見上げるエレベーター。ちょうど上半分くらいが露出している感じでしょうか。
エレベータは三基が独立して動いており、それぞれが二階建てになっています。上下それぞれの入口から乗客が詰め込まれる感じです。

十里画廊
ここは山の間の谷から奇峰を見上げられるスポットです。谷には観光モノレールが走っており、往復約1,600円。

下から見上げるとまたすごい迫力です。モノレールの脇に遊歩道が整備されているため、帰りは歩くことに。
使わなかった片道分のモノレール運賃は後日 自動的に返金されていました。

乗ったときは気づきませんでしたが、モノレールの車体デザインは車両ごとに別のモチーフになってます。
ゆる系な感じでモダンなガラス張りの百龍エレベーターとは随分世界観が違います。公園のブランドイメージ戦略担当者とかいないのかな?思いつきで作ってる感じなんでしょうか。

再びバスに乗り、16時過ぎに東門に戻ってきました。
入口近くのスタバでちょっと休憩したあとでホテルへ。今日の宿は「曼緣リゾートホテル」で、一泊約7,800円。出口から川を渡ってすぐです。
ホテルで観光ルートの説明を割と詳しくしてくれるため、武陵源に行く前に前泊するのもいいと思います。


夕方、目の前の川には洗濯に来る地元の人がちらほら。武陵源は一大観光地なので他の地方都市よりは豊かな方だと思いますが、こういう風景を見ると日本とはベースになる生活レベルが違うなと実感します。

9/29 金鞭渓トレッキング
朝起きるとあいにくの雨です。
今日はもともと楊家界、黄石寨など西側のエリアに行こうと思ってましたが、ホテルの人から「雨だと高いところからの景色は見えないから、麓を歩いたほうがいいよ」と言われたので予定変更。代わりに勧められた金鞭渓という遊歩道へ行ってみることにします。
天気予報を見ると10時過ぎごろには雨がやみそうだったので入園時間を10時に変更。オンラインで簡単に予約変更できるのはありがたい。
金鞭渓
昨日と同じように観光バスに乗り、11時前に遊歩道の入口に到着。

ちょうど雨も止み、気温は22度ほどと涼しくて空いているので歩きやすい。
ルートはほぼフラットで、所々で木々の切れ目から奇岩が顔を覗かせています。
霧に霞む石の峰々を下から見上げるのも、また違った雰囲気があって良いものです。




約90分ほど歩いて終点に着きました
黄石寨
続けて終点すぐ近くにある黄石寨というところへ。
ここは岩の上に登って上から見下ろす系のスポット。「黄石寨に登らねば、張家界に来た意味がない」と言われるほど、武陵源の全貌を見渡すのに適した場所として知られています。
まだかなり霧が濃いので何も見えなそうですが、まあここまで来たので一応行ってみます。

岩の周りをぐるっと一周する遊歩道がありますが、……何も見えません。
黄石寨に登らねば、張家界に来た意味がない……。これは来た意味なかった感じでしょうか?

午後からの予報でも晴れる見込みはなさそうなので諦めて帰ります。
少し歩いて南門へ。南門を出てすぐの駐車場から張家界行きのバスが出ていました(12元、約60円)。

明日は天門山を観光します。
