澳門(マカオ)の老舗カジノ リスボアへ(2025/9/18-20)

中国

ニイハオ!今日からマカオ(澳門)へ移動します。

かつてのマカオといえば、華やかなカジノの影でマフィアが抗争を繰り広げる退廃的なイメージが強い街でした。その裏では中国共産党内の江沢民派による巨額の資金洗浄が行われ、彼らの資金源としての役割も果たしていたと言われています。

習近平政権による反腐敗運動という名目での権力闘争により裏社会勢力は一掃され、怪しい資金ルートは壊滅しました。今のマカオは、家族連れでも楽しめる「健全なリゾート都市」へと変化しています。

一旅行者としては裏社会勢力排除と監視社会化によって治安が良くなったことはありがたい反面、それら裏社会勢力は東南アジアへ拠点を移し、日本もターゲットとした特殊詐欺や広域強盗の元締めになっているとも言われています。犯罪者は自国で処理しといてくれ。

9/18 マカオへ移動しリスボアへ

香港からマカオへはバス、フェリー、ヘリで移動できます。多い時でバスは5分間隔、フェリーは30分間隔で運行しているので移動には困りません。

また、フェリーについては定期的に片道無料キャンペーンを行っており、26年からはバスも対象になっています。

ターボジェットでマカオへ

僕は海路での移動が好きなので、13時発のフェリー(ターボジェット)を予約しました。

僕が予約した時は無料キャンペーンの存在を知らなかったので、旅行ポータルサイトで普通にお金を払って少しいい席であるスーパークラスを予約してしまいました(約6,700円)。

これは失敗したな……。まあ無料キャンペーンで乗れるのは安いエコノミー席だけなので、快適な移動のための支出と思うしかありません。

ホテルをチェックアウトした後、近くのマクドナルドでしばらく作業。

店内ではマックグリドルが「日本で大人気!」みたいな感じで宣伝されています。中国本土では反日教育のせいかこうした広告はあまり見ないのですが、イギリス統治下で育った香港人には有効なよう。

時間が近づいたので地下鉄(MTR)で上環香港澳門フェリーターミナルへ。一駅なので楽かと思ったらホームまでが地下深くにあり想像以上に歩かされました。

フェリーターミナルでチケットチェックを済ませ出境審査へ。 特に何も聞かれることなくスムーズに出境しました。

フェリーの出航までまだ一時間ほど。出境審査があるのでいちおう早めに来たのですが、ちょっと早すぎました。

待合室に行くとちょうど12時の便が出発するところで、チケットを見た係員さんが一本早い便に振り替えてくれました。「あまり早く着いてもホテル入れないんだけどなー」と思いつつも、促されるまま乗ってしまいました。

スーパークラスはエコノミーの後方区画にあります。 座席配置の列数はエコノミーと変わりませんが、シートが革張りで前後間隔が少し広いよう。出発してすぐに軽食が配られました。

高速鉄道の一等と比べるとコスパは微妙……ですが、空いているので窓際席に行きやすいのはいいかもしれません。

乗り込むとすぐに出航。高速船(高速カタマラン)なので外には出られません。

船はランタオ島の南を通ってマカオへ向かいます。

ランタオ島の一部は自然公園にもなっているようで緑が多い。都市部は土地がなくて庶民は激狭の住宅に住んでるみたいな話も聞きますが、郊外の島はまだまだ自然が残っています。

しばらく外を眺めているうちに、香港とマカオをつなぐ港珠澳大橋が見えてきました。

船は一時間ほどでマカオの外港ターミナルへ到着。

入境審査のあと、少し歩いてシャトルバス乗り場へ向かいます。港や国境と主要ホテルの間はSJMが運航する無料シャトルバスが走っています。

(ホテルから国境に行く場合、ホテルやカジノ利用でもらえる乗車券が必要な場合があるらしい)

ホテル リスボア

ホテル・リスボアは、1970年に開業したマカオを代表する老舗ホテルであり、カジノ・リスボアを擁する複合施設の中核です。マカオのカジノ王スタンレー・ホー氏によって建設され、長年にわたりマカオのランドマークとして機能してきました。

建物はポルトガル植民地時代の色彩と中国の風水思想を融合させた独特のデザインで、鮮やかなオレンジ色の外壁と円筒形のタワーが特徴です。館内にはポルトガルの伝統的なタイル画であるアズレージョや、重厚なシャンデリアが至る所に装飾されています。

施設内には複数の高級レストランやショッピングアーケードが併設されており、隣接するグランド・リスボアとは連絡通路で結ばれています。歴史的中心地区にも近く、マカオの観光産業の発展を支えてきた歴史的な宿泊施設です。

シャトルバスを降りてホテル・リスボア(右側)へ。これは結構すごいな。

館内に足を踏み入れると、そこはまさにレトロ・チャイニーズ・ゴージャス。ポルトガルの伝統的なタイル画「アズレージョ」が壁面を彩る一方で、天井からは重厚なシャンデリアが輝いています。

リスボアは沢木耕太郎さんの「深夜特急」にも登場する老舗です。深夜特急の舞台は1974年とまだホテルができたばかりだったはずなので、今以上にきらびやかに感じられただろうな。

まだチェックイン時間には早いですが部屋に入れてもらえました。部屋もなんかギラギラで中国人が好きそうな感じです。これで一泊約1.8万円なので、一回泊まってみるのはいいんじゃないでしょうか。

隣接するグランド・リスボア、見た目から悪人しかいなさそう。ネット上でも「Evil Building」とか「ラスボスのいるダンジョン」とかたびたびネタにされています。

カジノ

ホテル・リスボア、グランド・リスボアのどちらにもカジノフロアがあります。カジノ内は当然 撮影禁止です。

リスボアのほうはフロアも小さく庶民的、グランドリスボアのほうがフロアが大きく華やかな感じです。

僕は日本でもギャンブルはしないし、海外のカジノでもちょっと遊ぶくらいで大きくかけたことはありません。カジノの控除率(胴元の取り分)がある分期待値ではマイナスですし、それなら同じ金額で株式インデックスとか買った方がいいと考えてしまいます。こういうところで大きく賭けられる人にはちょっと憧れます。

いつかはもっと大きく賭けられる胆力を持ちたいと思いつつ、今回もほどほどの範囲で雰囲気を楽しむことにします。

窓口でメンバーズカードを作り、手持ちの現金をチップに交換。

クレジットカードでチップを購入することもできますが3%の手数料がかかります。ATMの手数料は20香港ドル/回(一回の引き出し上限は3,000香港ドル)なので、ちょっと面倒ですがATMで何度か引き出します。

テーブルはほとんど大小かバカラ。ディーラーのいるテーブルだと、ミニマムベット(最小賭け金)は300/500香港ドル(約5,700~9,500円)が多いようです。

  • 大小(シックボー)
    • 壺の中で振られた3つのサイコロの出目を予想するゲームです。基本的には合計数が「4〜10(小)」か「11〜17(大)」かを当てる1/2の勝負がメインですが、それ以外にも「3つとも同じ数字(ゾロ目)」や「特定の合計数」など、確率は低いけれど当たれば高配当が得られる様々な「役」が存在します。自分の直感とリスク許容度に合わせて、堅実に2倍を狙うか、一攫千金の大穴を狙うかを選べるのがこのゲームの醍醐味です。
  • バカラ
    • 架空の「プレイヤー」と「バンカー」のどちらが勝つかを客観的に予想するカードゲームです。配られたカードの合計の下一桁が「9」に近い方が勝ちというシンプルなルールですが、このゲーム最大の熱狂は、そのテーブルで最も高額を賭けた客がカードを自らの手で少しずつめくる「絞り(スクイーズ)」にあります。じわじわとカードを曲げて数字のマーク(足)を確認し、運命が決まるその瞬間の緊張感こそが、大富豪たちを虜にする理由です。

フロアの一角にはコンピュータルームのようにモニターが並んでいるスペースがあります。ここでは、カメラ越しに映る別室のリモートディーラーに対して、通常よりも少額で賭けることができます。狭い席で画面相手に賭博するのはちょっとディストピア感あります。

僕はせっかく雰囲気を楽しむなら人間のディーラーがいるテーブルで、チップの手触りを感じながら遊びたい派です。といっても、イカサマ防止のためサイコロを振ったりカードを配るのは機械で、ディーラーは進行をするだけです。

大小もバカラも性質上プレイヤーのスキルは関係なく運の勝負です。テーブルの出目の履歴表を見て場の「流れ」を読むという楽しみ方もありますが、確率的には試行ごとに独立なので過去の結果は次に影響しません。

そう頭ではわかっていても、実際に賭けるときには過去の出目や他プレイヤーの賭け方を気にしてしまいます。そうした思考のノイズを取り払い、結果にも執着せずただ心のままに賭ける……というギャンブラーの境地?を目指して楽しんでいました。

ホテル・リスボア側のレストランはちょっと格式高そうで全然人も入ってなかったので、グランド・リスボア側のカフェ「日夜咖啡室(Round-the-Clock Coffee Shop)」で食事。ラウンドザクロックに対して日夜って訳が来るのいいな。

「新葡京焗豬扒飯(Baked Pork Chop with Fried Rice in “Grand Lisboa Style”)」で130パタカ(約2,400円)。ポルトガル的なポークチョップを中国風の炒飯に乗せたマカオ料理って感じです。

9/19 リスボア滞在

一夜明けて、リスボアの朝食。ほとんど中華ばかりですが結構豪華です。

一人だと外食で食べられるメニューには限りがあるので、こういうところでいろいろつまみ食いできるのは嬉しい。

引き続き、部屋でごろごろしたり気が向いたらカジノ行ったりして過ごします。この生活圏内にカジノがあるというのはけっこう非日常感があっていいな。

息抜きに少し外を散歩。マカオには世界遺産含めていくつか観光スポットもありますが、あまり行く気にならずほぼホテルの中にいました。

ギャンブル収支はここまでだいたいトントンくらいで来ていたのですが、大小で役を当てに行こうと自分のロジックで賭けてみたら6連敗。この辺が潮時だと思い止めました。

大小は単なる確率の勝負なので、賭け方を変えたことと連敗になんの因果関係もない……と思いつつも、やっぱりへこみます。トータル5万円弱のマイナス。

勝負の後の夕食。 ホテル内のレストランで 「A5和牛豚骨湯ラーメン」228パタカ(約4,200円)。負けたくせにこんなもの食べるなって感じですが。

スープは座席で注いでくれるのですが、肉がそれほど温まっていないせいか全体にぬるくなってます。正直言って美味しくはない……ですが、こういう意味不明なものを食べるのもいい思い出です。

9/20 中国本土へもどり広州へ

今日は中国本土へ戻り広州へ向かいます。広州まではマカオに面する中国側の街「珠海」から高速鉄道が走っています。

シャトルバスで国境へ

鉄道の時刻にあわせてホテルをチェックアウト。フロントでSJMシャトルバスのチケットを受け取り、ホテルすぐ右手にある乗り場へ向かいます。

シャトルバスは頻発しており、30分おきくらいで出ているとのこと。 11時ごろのバスに乗り込み、マカオ側の域境である 拱北口岸を目指します。

バスはグランド・リスボアやフェリーターミナルを経由して国境へと向かいます。域境までは数キロですが、渋滞しており30分ほどかかってようやく到着。

マカオ側の出境審査はすぐに終わり、続けて中国側の入境審査へ。

窓口の数は多いのですが、外国人用レーンはたったの2つ。 空いていそうなレーンに並んだものの、並んだ列の審査官の処理が絶望的に遅い……。隣のレーンと比べて倍くらい時間がかかっている感じです。結局、30分くらいかけて3、4人処理したあと別の審査官に交代しました。お前何しに来た?

列車には二時間ほど余裕をみていたのですが、乗る予定の列車に間に合わず。仕方なく次の便へ変更します。もともと一等を予約していたのに振替先には一等の設定がなく、差額も返却されませんでした(一等で約2,500円)。

13:30 発の列車に乗り込み、広州へ向かいます。 深圳から香港への高速鉄道とは違い、こちらの路線は半分通勤電車のような雰囲気です。 約1時間強で、広州の玄関口である広州南駅に到着しました。

ホテルは駅から結構離れているためタクシーで。DiDiの配車スポットがよくわからず広大な駅を結構歩きました。

広州南のホテルは「三龍灣·雲棲ホテル」で一泊約5,600円。

ちょっとしたビジネスホテルかと思いきや、モダンな感じで部屋も広くて快適でした。

明日は桂林へ移動します。