今日は五日間のツアー最終日、一日かけてオルギーへ帰ります。

オルギーへ
朝、コックさんが作ってくれた朝食を食べます。これも最後か……。僻地なので食事は全く期待してなかったのですが、毎食違うものを出してくれたので美味しく食べられました。宿泊用のユルトの中には調理器具とかはないので、自前のものを車で持ち込んでいます。

ゴミ捨て場。動物に漁られないように高くなっている。

ユルトを片付けて8時過ぎに出発。この辺はGoogle Map上でも道の表示があり、未舗装ですが国立公園の北部よりは車通りがあるようです。

しばらく走って川を渡る橋沿いの集落で休憩。

ヤギがドナドナされていきます。

ちょうど橋の上を車が通りがかった車のトランクが振動で開き、ペットボトルがいくつかこぼれ落ちて行きます。運転手が呼び止めると乗っていたのは欧米人でした。モンゴルはジュネーブ条約に加盟しておらず日本の免許では運転できないので羨ましいなあ。でもあの悪路を個人で運転するのは何かあった時に詰みそうなので怖いですけど。

道沿いにはたまにタングステン鉱山があります。小規模なものは露天掘りが多いそう。そうしたこともあってこの辺は比較的 車が通るのでしょう。
道沿いの集落で最後の昼食。この集落の湧き水は名水らしく、運転手が自分の家族に持って帰るため、村の子供にお菓子を渡して汲みに行かせてました。僕には違いがわかりませんでした。


道中、車が故障して歩いていた人を拾ってKhushuut の町へ。小さな町ですが複数のガソリンスタンドがあり、文明世界に帰ってきた感じがします。

初日以来の給油です。

このあたりからは未舗路ながら路面が整備されており、ある程度スピードが出せるようになりました。車輪はすごいな。
あっという間に往路で遠目に見たBiluu 町へ。町中の道路は舗装されており、出発以来 三日ぶりに舗装路に乗りました。路面が滑らかすぎてちょっと気持ち悪い。海に行った後に身体に波の感覚が残るような変な感じです。
町を抜けた後はまた未舗装路へ戻り、初日にも通った山越えのショートカットを抜けていきます。来た時はすごいところ通るなと思っていましたが、公園内を走った後だと平らだしまともな道に思えます。


オルギーへ到着
16時過ぎに無事オルギーへ着きました。往路では空港からそのまま郊外に出たため、街中へ入るのは初めてです。4、5階建て以上のビルも多く、大都会に戻ってきた感じがします。

ツアー会社が予約したホテルまで送ってもらい解散です。客が二人だけと少人数だったので、スタッフさん達へのチップは少し多めに渡しました。
オルギー周辺は予約サイトで調べてもゲストハウスしかでてこなかったのですが、中級ホテルもいくつかあるようです。宿泊するのは「デュマン・ホテル」という所で、部屋によりますが一泊15万トゥグルグ(約6,100円)くらいでした。通常は明日朝の飛行機でウランバートルへ帰る五泊六日の日程になるため、このホテル代はツアー料金に含まれています。
ホテルは大通りから少し外れた未舗装路の奥にありますが、中はまとも。

これでツアーは終了……ではなく、夜にツアー会社とのディナー会があります。てっきりツアーメンバーで行くのかと思ったら、ツアー会社の社長と客だけらしい。話すことあるかな……。
夕方までカフェでチョコケーキを食べつつ休憩。

ツアー会社と夕食会
夕食の時間になり、迎えに来てくれたツアー会社の社長とハラールのレストランへ。なんというかこのディナー会が義務っぽいというか、客をアテンドするでもなくツアーのフィードバックを聞くでもなく、目的がなんなのかよくわかりませんでした。

このツアー会社は自分たちで社員を抱えているわけではなくツアーごとに他の会社から人を手配しているようで、スタッフに対する態度とかもちょっと微妙だなーと思ってしまいました。スタッフはみんないい人だったので、普通にスタッフと食事会がよかった。

これで五日間のタバン・ボグドツアーは終了です。最後のイベントは謎でしたが、ツアー自体はとても良かった。
明日はもう一日オルギーに滞在します。
最果て度評価
最果て感があったスポットを勝手に評価します。観光地としてではなく、最果てスポットとしての評価です。
- 難易度: アクセス、言語的な困難など到達の難しさ
- コスト: 到達するまでの金銭、時間的コスト
- 最果て感: どれくらい最果て感があったか。物理的な隔絶度でなく、僕が感じた果て感で評価
タバン・ボグド国立公園
- 難易度: ★★☆
- ツアーで行くなら簡単。ですが、ツアーの頻度が少なくマッチングできないと催行されないため、一般的な観光地よりはハードルが高い。
- コスト: ★★☆
- 最短で4~5日、20~25万円程度。一スポットを往復するだけなら2~3日でも行けますが、せっかくなら公園内を回って楽しみたい。僕ももっと長い日程にしたかった。
- 最果て感: ★★★
- 景色が凄まじいだけでなく、場所によってどんどん風景が変わるので飽きない。僻地でモンゴル人にとっても行くハードルが高いため観光客自体が少なく、観光スポットや宿泊地も広いため他の観光客をほとんど意識せず旅を楽しめる。