ニイハオ!今日から日月潭へ行ってきます。
台湾の中部に位置する南投県魚池郷にある日月潭は、海抜748メートルに広がる台湾最大の淡水湖です。湖の中央に浮かぶラル島(拉魯島)を境界として、北側が太陽のように丸く、南側が三日月のように細長い形状をしていることからこの名称で呼ばれています。湖の周囲には全長約30キロメートルの環状道路があり、その一部に整備された自転車道は、アメリカのCNNによって世界で優れたサイクリングロードの一つとして紹介されました。
周辺地域は台湾原住民族の一つであるサオ族(邵族)の伝統的な居住地であり、彼らの文化や歴史に関連する施設も存在します。湖畔には文武廟や、蒋介石が母を記念して建てた慈恩塔などの歴史的建造物が点在しており、遊覧船やロープウェイを利用してこれらを周遊することが可能です。
8/22 基隆から日月潭へ移動
高速鉄道とバスで日月潭へ
今いる基隆から日月潭へは以下のようなルートで移動できます。乗り換え時間にもよりますが、全体で4時間ほどはかかるようです。
- 普通列車で基隆から南港へ
- 高速鉄道で南港から台中へ
- 観光バスで台中から日月潭
普通列車で基隆から南港へ
まずは普通列車で高速鉄道の始発駅である南港駅へ向かいます。
今後も何度か鉄道に乗る機会はありそうなので、台湾の交通ICカードである悠遊カード(Easy Card)を作っておきます。
駅窓口でなくても、ファミリーマートなどその辺のコンビニでカード発行&チャージができて便利です(デポジット100台湾ドル)。
鉄道の時間に合わせてホテルをチェックアウトして基隆駅へ。

9:38発の普通列車に乗車。混雑というほどではないですが、座席は埋まっている程度の乗車率です。

基隆を出ると周囲はすぐに田舎の風景に変わります。列車は30分ほどで南港駅へ到着しました。
高速鉄道で南港から台中へ
高速鉄道のチケットは公式サイトから予約できます。この時は知らなかったんですが、Klookで予約すると15%の割引があるようです。
座席は日本の新幹線のグリーン/普通と同じような感じでビジネス/普通席に分かれています。
僕はビジネス席を予約して1,330台湾ドル(約6,500円)でした。普通席だと750台湾ドルなので倍近いな。

座席は片側2列で、途中で軽食が出るという中国高鉄の一等と同じような形式です(普通席だと2-3列の計5列)。南港から乗る人はあまりいないようで車内はガラガラです。

車内は快適……だったんですが、台北から乗ってきたご婦人の香水がきつすぎて結構つらかった。安い席なら仕方ないですが、高い席で隣席ガチャ外すとちょっとストレスです。

どこか日本を感じる風景の中を走り、一時間ちょっとで台中駅に到着しました。
観光バスで台中から日月潭へ
ここから南投客運という会社のバスに乗り換えます。チケットは事前に公式サイトで座席予約しておきました (Klookとかで買えるのは乗車引換券みたいなもので、特定の便を指定した座席確保はできず乗車列に並んで待つ必要がある)。
予約するとQRコードが発行され、乗車時は駅一階のカウンターにて悠遊カードで支払い&チケット発券できます(146台湾ドル、約720円)。

11:45発のバスで日月潭へ。車内には小さいながら荷物スペースはあります。乗客に大荷物の人があまりおらず、バックパック抱えて乗るのはちょっと恥ずかしかった。

バスに乗って一時間ちょっと、13時前に日月潭に到着しました。
日月潭に到着
南投客運のバスは日月潭の北西にある水社という集落に到着します。今日は湖の反対側にある伊達邵という集落に泊まるので、湖の周囲を走る路線バスに乗り換えます。
こちらも南投客運の運行で、公式サイトによるとだいたい一時間に一本くらいはあるようです。
ちょうど13時発の6669路のバスが目の前に来ていたので乗車。運賃は30台湾ドル(約150円) で、悠遊カードで払えます。

湖岸はけっこう道が入り組んでおり、バスもゆっくりと対岸を目指します。
しばらくバスに揺られて伊達邵に到着。台湾の中でも一大観光地だけににぎやかです。


今日のホテルは「水漾レイクビューハウス」。湖のすぐ近くにある中級ホテルって感じです。

せっかくなのでレイクビューのちょっといい部屋にしました。一泊約2万円とそこそこのお値段ですが、この辺でレイクビューだとこれくらいの料金はするっぽい。さすがリゾート。

近くの観光客向けストリートにあった麓司岸餐坊というレストランで食事。少数民族のサオ族料理を観光客向けに綺麗にした感じで、かなりの有名店らしい。
「阿薩姆潭蝦(アッサムタンシャ)」。「炸潭蝦(ザータンシャ)」という日月潭の川エビの揚げ料理と名物のアッサム茶をかけた語呂合わせ的なもの……だと思う。

「麓司岸の蕉蕉者」という店の名物スイーツ。これで国際コンテストで金賞取ったこともあるらしい。
写真だと普通に皿に盛られてたんですが、謎のタワーみたいなので来ました。一人客でこれ食べるのはちょっと恥ずかしい。右にあるのも民族料理で竹筒の蒸しご飯。

8/23 日月潭を観光
日月潭周辺ではサイクリングなどの観光アクティビティが有名なよう。
僕はKlookで以下のアクティビティをセットにしたコンボチケットを購入しました(約3,200円)。元のチケットの値段とちゃんとは比べてませんが、そんなに割り引かれてはなさそう。
- 遊覧船
- 日月潭ロープウェイ (伊達邵)
- レンタサイクル (水社)
日月潭ロープウェイ
湖畔から山の上にある少数民族テーマパーク「九族文化村」を結ぶロープウェイです。
乗り場は伊達邵のすぐ近くにあるので、湖畔の遊歩道を歩いてロープウェイ乗り場へ。


インフォメーションカウンター上の端末で紙のチケットを発券。土曜日ですが全然並んでおらず空いています。
一部、床面が透明な特別仕様のゴンドラもあります (料金は一緒で専用の待機列に並べば乗れる)。

僕はテーマパークには行かないので、すぐ折り返して往復で湖の景色を眺める感じです。
この辺が湖の丸いほうで日月潭の「日」に当たる部分なのかな。左手が伊達邵、右手奥が昨日到着した水社集落です。

日月潭遊覧船
ロープウェイを降りた後、伊達邵の湖畔にあるボート乗り場へ。ボートは伊達邵→水社→玄光寺という三か所を順に航行しており、好きなところを起点に一周できます。


船は時刻表があるわけではなく、乗客が集まり次第出航。途中、何やら解説してくれますが中国語なので何もわかりません。

水はエメラルドグリーンできれい。


町の路面店でアイスティー。21号というちょっとレアでフルーティーなやつを頼んでみました。美味しいんですが、僕は普段紅茶飲まないので普通のと比べてどうかとか何も分かりません。

バスで水社へ移動
ボートで湖を一周して伊達邵へ戻ってきました。
明日朝一の水社発のバスに乗りたいので、今夜は水社に泊まります。ホテルで荷物を回収して、13:25発の6669路バスで水社へ向かいます。
今日は「星月小築」という安めの個室で2,200台湾ドル(約10,700円)。これでも日月潭で個室だと安いほうだと思います。
外の通りから見える看板から建物はわかるのですが、あたりを探し回っても入口が見当りません。おかしいなと探し回ると、同じ建物一階のコンビニの店舗内から入るという謎の作りでした。
このコンビニ自体も宿のオーナーが経営しているらしく、朝食代わりにコンビニの商品券もらえます。


日月潭サイクリングロード
「日月潭サイクリングロード」は、米CNN傘下の生活旅行サイトCNNGoによって「世界で最も美しいサイクリングルート」の一つに選出された実績を持ちます。
特に水社から向山ビジターセンターまでの約3.4キロメートルの区間は「向山段」と呼ばれ、湖面に道が張り出した「水上自転車道」が含まれる設計が特徴です。ルート上には永結橋や同心橋といった白い橋が架かり、終点の向山ビジターセンターは日本の建築家・団紀彦氏が設計したコンクリート打ち放しの建築物として知られています。
湖を一周する約30キロメートルのコースもありますが、起伏が激しいため、平坦で景観の優れたこの区間が多くの観光客に利用されています。
近くの店舗でレンタサイクルを借りて、有名なサイクリングロードへ。

湖畔の一部がサイクリング専用に整備されていて、ところどころは湖の上を走れるようになっています。

CNNが「世界で最も美しいサイクリングルート」として選んだルートは全10個で、他にはしまなみ海道とかが選ばれています。
ここも確かに綺麗ではあるけど……世界トップテンか?というと個人的にはちょっと微妙に感じました。湖の天気とか時間帯とかコンディションが重要そう。



明日はバスで阿里山へ移動します。
