タバン・ボグド国立公園ツアーの二日目。今日は昨日よりも雲が少なくいい天気です。


今日はタバン・ボグド(五つの聖なる山)という名前の由来でもあるピークが見渡せる展望台まで行きます。そのうちの一つは中国・モンゴル・ロシア三カ国の国境になっています。


宿泊エリアから展望台までの距離は10kmほどですが、相当な悪路で車でも一〜二時間かかるらしい。車から余計な荷物は全部下ろし、コックさんも留守番です。
宿泊地を出てすぐ、公園への入場ゲートがあり、入場料の支払いをします(30,000トゥグルグ)。電気がないのでゲートはレンジャーが手で持ち上げてくれます

宿泊エリアに沿って流れる川を渡り、ピークへ向かいます。昨日の道よりもさらに荒れており、車ごとに凹凸が少ないところを好きに進む感じです。


5つのピークとポタニン河
しばらく走って、ピークから数キロ離れた展望スポットに着きました。既に観光客の車が10台ほど止まっています。昨日の移動中はほぼ車を見なかったので、この程度でも非常に賑わっているように感じます。
展望スポットはたぶんこの辺。
タバン・ボグド内ではここが一番有名な風景です。展望スポットとピークとの間にはポタニン氷河が横たわっています。

すぐ近くの丘の上にはOvoo(オヴォー)という石積みの塚があります。お祈りする時は石を投げ入れながら時計回りに三周します。チベット仏教のチョルテンを連想しますが、Ovooはシャーマニズムに由来しているらしい。

展望台の標高は3500m。それほど登ってきた印象がありませんでしたが、かなり高い所まで来ています。この辺は宿泊エリアより一段寒く、風が吹くと手がかじかみます。

この中ではマルチン・ピーク(4,050m)が比較的 登りやすいらしく、もう少し日程が長いツアーだとよく旅程に入っています。僕は今回マッチングできず断念しました。
この日も登山するグループがおり、ポーターとして荷物運びをするラクダが通っていきます。

この山々の向こうはもう中国、ロシアです。といっても、国境警備隊がいるため遊牧民でも国境は越えられません。

モンゴル人観光客は馬を借りてその辺を散策しています。みんな当たり前のように馬に乗れます。



氷河のほうへしばらく降っていくとガレ場に変わります。一時間ほど歩きましたが氷河と湖までは辿りつけず。その辺を一周する感じで展望台のほうに戻りました。





宿泊エリアの帰り道に湖近くでランチ。一見 優雅ですが風が強いのでシートやらが飛ばされないよう必死です。


そのまま朝来た道を引き返して、14時ごろにはユルトへ戻りました。
昨日と同じように付近を散策したり、チェアに座って日光浴をしたりして過ごします。草原に寝転がれればもっと気持ちいいのでしょうが、家畜の落とし物が多くてためらわれます。


明日は南側にあるクルガン湖まで一日かけて移動します。