二連(エレンホト)からウランバートルへ国際バスで移動 (2025/6/25)

中国

ニイハオ!今日は国際バスで二連からウランバートルまで移動します。

二連からモンゴルへの移動方法

今いる中国の二連から陸路でモンゴルへ行く場合、まずはモンゴル国境の町ザミンウードまで抜ける必要があります。二連とザミンウードの距離は近いものの徒歩での国境越えは許されておらず、車か鉄道を利用する必要があります。

外国人が国境を越えるには以下の方法があります。モンゴル側の国境の町ザミンウードまでバスで移動して、ザミンウードからウランバートルまで鉄道を利用する方法がもっとも一般的なよう。

  • 鉄道: 二連からザミンウード/ウランバートル
  • バス: 二連からザミンウード/ウランバートル
  • ジープ(タクシー): 二連からザミンウード

国境を車で越える場合、入出国審査中にジープに逃げられたとかバスに置いて行かれたみたいな情報をたまに見ます。無事に国境を越えられるか不安です。

国境を越えた後のウランバートルまでの移動手段ですが、鉄道は夜行になるため景色が見たい人にとってはちょっと微妙です。僕は日中に移動したいのでバスを利用することにしました。調べてみると二連からウランバートルまで直通のバスもあるようです。

時期によってはザミンウード~ウランバートル間はかなり混みあうらしく、ザミンウードで数日 足止めを食らうこともあるそう。7月はモンゴルの観光シーズンのピークで、また大きな祭り(ナーダム)もあります。6月末の現在どれくらい混んでいるのかわかりません。

僕は数日前まで知らなかったのですが、鉄道ならtapaというサイト/アプリを利用してオンライン予約ができます(国際バスは不可のよう)。スケジュールが決まっているなら事前に鉄道を予約しておくのがよさそうです。

僕もバックアッププランとして鉄道を予約しておこうとしたら、数日前時点で既に寝台席はすべて埋まっていました。通常のシート席なら残席がありますが……シート席で一晩はきついな。

今後の予定から明後日6/27中にはウランバートルに着く必要があります。鉄道がこの様子だとバスも満席かもしれません。移動できないのが一番困るので鉄道のシート席は確保しておきます。約700km15時間の移動で運賃約1,000円と格安ですし、安心料としてならいいでしょう(寝台でも約1,800円)。

本命は国際バスなので、今日の朝一でバスターミナルへ行って聞いてみることにします。

国際バスに乗車

朝はちゃんとした中華ビュッフェです。今回の中国滞在中で一番まともでした。多少ですがいつもより高いホテルなだけあります。

バスターミナルは8時に開くということで、時間に合わせてタクシーで移動します。

バスターミナルは昨日到着したところと同じです。二連は小さな町なので、ターミナルも限界秘境駅みたいに小さな建物があるだけかと想像してましたが普通です。中国~モンゴル間では一番メジャーな国境ですし当然か。

バスターミナルの窓口で係員さんにウランバートルへのバスについて聞くと、11時と14時の一日二便で運賃は210元(約4,200円)だそう。決済は現金のみという情報もありましたが電子決済も使えました。Alipayで支払うと普段は必要ない国際カード決済手数料が取られて216.3元でした。

今はまだ8時過ぎなのでバス発車時刻の11時まで3時間弱の待ちです。待合スペースでモンゴルのeSIMを購入し初期化しておきます。総データ量20GB/30日で約10,000円。プランが違うので単純比較できませんが、韓国や中国の2~3倍する感覚です。モンゴルの配車アプリUBCabを設定しようとしたところ日本の電話番号でのSMS認証がうまくいきませんでした。これからは毎回電話番号付きのeSIMにしようかなあ。

30分ほど前になってプラットフォーム(というか駐車場)に出るとすでにバスが停まっていました。バスは古びたマイクロバスです。ハングルのシールが貼ってあるので韓国の中古のよう。

チケットには座席番号が印字されているのですが、チケットに座席番号があっても実際には自由席の場合もあるので迷います。今回は他の乗客が番号を気にしてる様子だったので座席指定なのでしょう。僕の席番号にはすでに誰か座ってますけど。

運転手に尋ねると、全員のチケットを確認したあと「お前は後ろで好きなとこ座っとけ」みたいなことを言われました。

発車前に運転手が後ろまで来て乗客の人数を確認してくれますが、どうも途中で数がわからなくなるらしく何度も数えなおしています。国境でもちゃんと人数チェックしてくれよ、頼むぞ。

バスは定刻の11時に出発。乗車率は8割くらいでモンゴル人がほとんど。残りは中国人で、第三国人はたぶん僕だけです。つまり入出国審査で時間かかって置いていかれる可能性が一番高いのも僕になります。

入出国審査

10分ほどで中国側の国境検問所前に到着しました。バスが建物に入る前に国境警備員が乗り込んできてパスポートを確認されます。その後、建物の中に入って出国審査です。荷物は全部持っていく必要があるので、バスの荷台からの積み下ろしが大変です。

僕にあたった審査官は途中から英語で話してくれましたが全然聞き取れません。何回か聞き直してようやくわかりました。少し焦りましたが無事出国。

出国後、建物の裏手でしばらくバスを待ちます。やってきたバスに乗り込み、11:45ごろに検問所を出発。出発時にはちゃんと人数確認してくれていました。まあジープやバスは頻繁に来ているので、置いていかれても何とかなりそうです。

モンゴルの検問所に行く前に、再び警備員が乗り込んできて出国スタンプのチェックがあります。

続けてモンゴル側の検問所で入国審査。ここでも荷物はすべて持って行く必要があります。モンゴル人は我先にとダッシュしていきますが、大荷物なので段差でスーツケース倒したりスロープで詰まったりしてコントのようでした。

モンゴル側の入国審査では外国人用の窓口が分けられていました。この審査官には何も聞かれずスタンプが押されました。3カ国目 モンゴルに入国です!

僕は第三国人なので時間かかるんじゃないかと思ってましたが、バスに戻ったのは二番目でした。他の乗客を待って12:20ごろバスが発車します。あとはこのままバスに乗っていればウランバートルまで行けるはず。ここ最近で一番の懸念イベントが終わり一安心です。

ウランバートルまで移動

モンゴル側国境の町ザミンウードで少し停車した後は一路北へ走ります。少しすると果てしない草原になりました。

草原といっても岩砂漠とか丘陵地帯とか風景は少しずつ変わっていくので見ていて飽きません。平原には馬や牛だけでなく、たまにラクダも見かけます。ちょっと意外でしたが、ゴビ砂漠もありますし当たり前なのか。

15時過ぎにサインシャンドという町の手前のガソリンスタンドで休憩。ガソリンスタンドに併設されて簡単な食堂と商店があったので水と小さいクッキーを買います。代金は5,600トゥグルグで約220円ほど。物価は日本とあまり変わらないくらいのようです。小さな商店ですがクレジットカードが使えました。

ここのトイレは壁はありますが扉がないタイプで、しかも男女共用です。トイレの外からも丸見えになるので、ニイハオよりこっちの方がきつくないか。

15:50くらいに運転手を交代して出発します。近くの席の人と翻訳アプリで会話したりしつつ過ごします。僕の携帯では町の近く以外は電波がつながりませんでしたが、同キャリアのモンゴル人には電波来ていたので何か扱いに違いがあるのかもしれません。

サインシャンド以降は少しずつ緑が増え、道路は鉄道と並走します。レールの上を貨物列車がゆっくり走っていきます。貨物と旅客で一軌道だけなのかな。 

18:40ごろにチョイルという町を通ります。ここで初めて信号に引っかかりました。というか、モンゴルに入ってから信号自体が初めてかもしれません。

ちょっとうとうとした後目を覚ますと雲間からの薄明が天国のようでした。

北西に来たせいか日が伸び、夕暮れは20時過ぎ。ようやく完全に暗くなった21時半ごろに、ウランバートルの一つ手前の町ナライハを通り過ぎました。

ここからウランバートルへは距離的にはすぐなのですがかなり渋滞しています。ウランバートルから郊外へ向かう道が混むのは帰宅のためということでわかるのですが、これからウランバートルに向かう車も多いようです。

タクシーでホテルへ

22時を過ぎて、ようやくウランバートル東側にあるテンゲルプラザ(Tenger Plaza)のすぐそばにあるバスターミナルに到着しました。バスターミナルと言っても駐車場わきの停留所といった感じです。

バスの荷台に預けた荷物を取り出そうと待っていると腰のあたりに違和感があり、見るとスリっぽい人が触ってきてました。完全に油断していたのでここで気づいてよかった。これまでの国が割と平和だったのでちょっと気が緩んでいました。

駐車場で客引きしていた白タクの運転手と交渉してホテルへ向かいます。モンゴルでは白タクは合法で、公認タクシーよりも圧倒的に台数が多いらしい。

ホテルまでは4kmほどで運賃20,000トゥグルグ(約800円)。この時は物価感からしてそんなもんかと思っていたのですが、公認タクシーのメーター料金はキロ当たり1,500トゥグルグくらいらしいので倍以上取られてます。

モンゴルの現金がないからATMに寄って、と乗車前に約束していたのですが、運転手は頑なに銀行に寄ろうとしません。ちょっと面倒になってきたところで運転手の知人らしき人が同乗してきて、片言の日本語でどうでもいいことを話しかけてきます。これ以上は話してもダメそうだなと思い、降りる降りないで運転手と一揉めします。ここは街中なのでまだいいですが、郊外とかでハズレ引くと相当きついな。

ようやく銀行の前で一度降ろしてくれたのでATMに向かおうとすると、途中乗車してきた人も一緒に着いてきます。いや近づくなということでまた一揉めしたりしつつ、なんとかホテルに到着しました。

次の予定は28日のため、ウランバートルには2泊します。ちょっとのんびりしたいと中級くらいのホテルを選びました。観光の中心部からすこし南にあるボジョンホテルというところで一泊約13,000円。

参考としてウランバートルにある東横インが一泊約9,000円なので、ホテルの室料は日本の地方都市くらいの金額感でしょうか。

家具や色調は少しデザイナーズホテルっぽくておしゃれな感じです。モンゴルでは一般的なようなのですが、水道レバーの温水方向が日本と逆(温水なら右に回す)で最初戸惑いました。

明日明後日はウランバートルでゆっくりします。