個人では行けない生の洞窟、ルクモン洞窟探検ツアー

ベトナム

シンチャオ!ベトナム中部に位置するフォンニャ=ケバン国立公園(Phong Nha-Ke Bang National Park)エリアは、世界自然遺産にも登録されている世界屈指のカルスト地帯です。  

今回は、個人では入れない「ルクモン洞窟(Ruc Mon Cave)」のアドベンチャーツアーに行ってきました。

フォンニャの一般観光と「アドベンチャーツアー」の違い

フォンニャの洞窟は、その性質や保護方針によって大きく2つのスタイルに分かれています。  

一般的な観光洞窟

「フォンニャ洞窟(Phong Nha Cave)」や「パラダイス洞窟(Hang Thien Duong)」のように、観光客向けに通路や照明が整備されている洞窟です。

個人や一般的なツアーで簡単に行くことができます。

アドベンチャーツアー

人工照明や舗装路が一切存在しない、手付かずの「生の洞窟」に挑む探検型ツアーです。

洞窟の種類に応じてヘルメットやヘッドライト、ハーネスを装着し、ジャングルトレッキング、渡渉、地下河川での水泳、ロープクライミングなどをこなします。

世界最大のソンドン洞窟(Son Doong Cave)のような数日間の遠征から、今回参加したような日帰りコースまで多彩です。  

アドベンチャーツアーには以下のルールがあります。

ツアー参加必須

アドベンチャーの対象となる洞窟は、国立公園の厳正な自然保護区や未開拓エリアに位置しています。

環境保護と安全管理のため、個人が勝手に立ち入ることは法律で固く禁じられており、認可されたガイド付きツアーへの参加が絶必須となります。  

一洞窟(ルート)独占

洞窟の入域人数制限や事故防止、環境負荷の低減を目的に、「特定の洞窟・ルートごとに、1社のみに独占催行権を付与する」仕組みをとっています。

そのため洞窟内でほかの団体とバッティングすることがなく、「洞窟内に自分たちのグループしかいない」という圧倒的な没入感と秘境感が守られています。

僕は今回の滞在で以下のアドベンチャーツアーに参加してきました。そのうち、今回はルクモン洞窟について記載します。

  • ルクモン洞窟探検ツアー(Ruc Mon Cave Tour):日帰り。手付かずの洞窟でジャングルウォーク、暗闇体験、ハーネスを使った崖渡り、半地下河川での遊泳などを凝縮して楽しむ探検ツアーです。
  • パラダイス洞窟7kmアドベンチャー(Paradise Cave 7km Adventure):日帰り。一般観光エリアの木柵の向こう、懐中電灯を頼りに往復約14kmの漆黒の洞窟や地下河川を越えて再奥の天窓を目指す本格的な探検ツアーです。
  • ソンドン洞窟遠征ツアー(Son Doong Cave Expedition):世界最大の地下空間を3泊4日のキャンプ泊で縦走し、地下原生林や高さ約90mの岩壁登りに挑む本格的な探検ツアーです。

ルクモン洞窟探検ツアー

フォンニャからルクモン洞窟へ

催行会社は「Ruc Mon Cave Tours 」というところ。他の会社で申し込んでも最終的にはこの会社のグループに合流します。

ツアー料金はおそらくどこで申し込んでも一緒で1,750kドン(約1万円)。送迎やランチなどツアー中の出費はすべて含まれます。

ルクモン洞窟はフォンニャから少し離れたラオス国境付近にあります。

朝、ピックアップの車に乗って旅行会社へ行き、そこからツアーバスで一時間ほどかけて洞窟へ。

車窓の景色

グループは総勢20人くらいで欧米人ばかりです。まあ欧米人が好きそうなツアーだしな。

参加者が陽キャだらけだと浮くかと思っていましたが一人参加の人も多く、謎に日本語が話せる人もいたので楽しく過ごせました。

拠点となる村でバスを降り、2.5kmほど畑やジャングルの中を歩いて洞窟へ向かいます。

途中、浅い川を何度か渡るため踵のあるサンダルで行った方がいいです。持ってない人にはレンタルがあります。

暑い日差しの中をしばらく歩くと、巨大なルクモン洞窟の開口部が現れます。洞窟の入り口からは川が流れ出しています。

川でクールダウンを兼ねてひと泳ぎし、周囲の景色を眺めながら昼食です。

ルクモン洞窟探検

昼食後、ヘルメットやヘッドライト、ハーネスなどを装着し、いよいよ洞窟の内部へ足を踏み入れます。

川から少し斜面を登り、洞窟の上部の開口部へ。

内部には観光客向けの通路はなく、剥き出しの岩の上を歩いて進む感じです。

歩くのが大変なところには梯子やロープなどがかけてあるので難しくはありません。

崖沿いなど狭く滑りやすいところではハーネスを使って進みます。左側は真っ暗な崖で地面が湾曲してるので普通に怖い。

しばらく進んで……と言っても数百メートルくらいだと思いますが、開けたスペースで立ち止まります。

ここで全員のヘッドライトを一斉に消す「暗闇体験」を行いました。

最初は完全な漆黒。

しばらく目を凝らすと入口方向がかすかに明るいような感じはしてきます。と言っても、ほのかに明るいのがわかる程度で足元の地形や岩壁の形状は一切判別できません。

もしここで一人取り残されたら間違いなく死です。

その後はハーネスを使って20mくらいの梯子を降り、洞窟入り口へと続く半地下河川の上の岩へ。

この上にも同じくらいの梯子がもう一つある

この5mくらいの岩から半地下河川にダイブできます。

飛び込まないルートもあるっぽいですが、女性も含めてみんな飛び込んでました。僕は飛び込むときかなり怖かったけどみんな勇気あるな。

川に飛び込んだ後はそのままぷかぷかと泳いで洞窟の入り口へ。これで洞窟体験は終了です。

その後はまた徒歩とバスでフォンニャへ帰りました。

ローカル民はたくましい

体力はそれほど必要なく、手付かずの自然の洞窟の中で「歩く・登る・飛び込む・泳ぐ」といった多彩なアクティビティをコンパクトに体験できるのがルクモン洞窟の魅力です。

アドベンチャーツアーの中では比較的簡単なので、行くなら初日がいいと思います。たぶんパラダイス洞窟探検とかの後に行くとガッカリします。

明日はパラダイス洞窟7kmアドベンチャーに参加して、一般公開されていない洞窟の奥まで行ってきます。