断崖絶壁の洞窟寺院プクタル・ゴンパへ

インド

ジュレー!今日はラダック奥地の秘境ザンスカールの中でも屈指の絶景・奇観として知られる、チベット仏教寺院プクタル・ゴンパ(Phugtal Monastery)へ向かいます。

プクタル・ゴンパは、インド北部のザンスカール地方にあるチベット仏教ゲルク派の僧院です。そそり立つ断崖絶壁にぽっかりと空いた巨大な天然洞窟の開口部に、泥レンガと木材を組み上げて建てられており、蜂の巣のような独特な外観を持っています。

この地は、約2550年前に釈迦の弟子たちが瞑想の場として訪れたのが始まりと伝えられており、12世紀初頭にチベットの導師によって僧院として開かれました。内部には今も年中涸れることがない聖なる泉が湧き出ており、古い礼拝堂には中世チベット仏教美術の貴重な壁画が残されています。

かつてプクタル・ゴンパへ行くためには、車道が途切れる村から川沿いの険しい山道を数日かけてトレッキングする必要があり、「インドで最も到達困難な僧院」として知られていました。

現在は、先ザンスカールへ来る時にも通ったNPD新道からプクタル・ゴンパへの支道が伸び、パドゥムから車で二時間半+30分ほどのトレッキングでたどり着くことができます。

パドゥムからプクタル・ゴンパへの行き方

パドゥムから(準)公共交通機関で行く場合、一般的なのはマナリへの乗り合いタクシーを途中下車する方法です。運賃は交渉次第ですがマナリまでと同額(2,000Rs~2,500Rs)を取られる場合が多いらしい(当日席が埋まってなければもっと安く乗れる)。

また、乗り合いタクシーの場合はNPD新道沿いの村プルネ(Purne)で降りるため、プクタル・ゴンパまでは二時間~二時間半ほど歩く必要があります。

ということで、現在一般的な行き方はチャータータクシーのよう。僕はホテルでタクシーを手配して往復+待ち時間で6,000Rs(約10,000円)でした。

バイクで行く場合、UPD新道の分岐からプクタル・ゴンパまでの数キロは荒れた未舗装路です。また、僕が行ったときはUPD新道で橋の工事をしており、小岩が転がった浅い川を何度か渡る必要がありました 。どちらも慣れているなら問題なく行けると思います。

プクタル・ゴンパへ

当日、手配したタクシーに乗りこみプクタル・ゴンパへ。しばらくはNPD新道のきれいな道を走ります。

途中の村にもいくつか目立つゴンパがあります。

バルダン・ゴンパ(Bardan Gompa)
ムネー・ゴンパ(Muney Gompa)

途中の工事ポイントへ。ここは数日前に崖崩れがあったらしく、運転手が崖の様子を気にしながら運転していたので結構怖い。

二時間ちょっと走って、プクタル・ゴンパとの分岐に到着。ここからは車がすれ違うのもやっとの未舗装路です。

プクタル・ゴンパに到着

未舗装路をしばらく走ってプクタル・ゴンパの駐車場に到着。ここからゴンパへは30分ほど歩きます。

対岸に渡り崖沿いのトレッキングルートへ。観光客はそこそこおり、まあ整備された道です。

川に沿って曲がると、荒涼とした岩肌の巨大な窪みにへばりつくように密集する白い僧坊群が目に入ります。

このゴンパはもともとは古い洞窟だったらしく、プクタル(Phugtal)の名前自体が、ザンスカール語・チベット語の「Phuk(洞窟)」と「Tal / Thal(解放・解脱)」に由来しているそう。

洞窟の開口部から崖の斜面にかけて、びっしりと張り付くように僧帽が建てられています。立地もさることながら、その大きさにも圧倒されます。

さらに歩いてゴンパ内へ。

ゴンパ内は大規模な補修工事中らしく、仮組の足場を通って本堂へ向かいます。

本堂からのゴンパと対岸の眺め。

本堂とストゥーパ。

ところどころにある謎の小扉。小さな潜り戸のようで通るの大変そう。

都度 増改築されたのか、内部は細い通路や階段が複雑に入り組み、迷路のような構造です。住むのは大変そうですが歴史の重なりが感じられて良い。

明日は乗合タクシーでカルギルへ移動します。