アニョハセヨー。今日は引き続き扶余を観光し、午後のバスで大田(テジョン)へ移動します。
扶蘇山城(プソサンソン)
まずは扶余の北側にある扶蘇山城という城跡へ。ここは扶余が百済の首都だった時に、本城を防衛する山城として作られたものらしい。

入り口付近には宮北里遺跡という百済末期の王宮の遺構があります。といっても土台の一部くらいしか残っていません。倉庫跡などは芝生にうっすら跡が残っている程度です。

遺跡を通り抜けて扶蘇山城の入口へ。チケットオフィスはしまっており、山城の入り口は全開放されていたのでそのまま入ります。
遊歩道を30分ほど歩いていくと、落花岩という一枚岩に着きます。ここは百済が滅亡する際に女官たちが身投げしたと言われている場所です。

岩は川の縦に長く伸びた一枚岩になっているっぽいのですが、展望台からはその全体はよくわかりません。さらに遊歩道を降りていくと船着場がありクルーズ船が出ているようなので、船からならよく見えるのかな。

展望台からの眺めがいいです。下の河は白馬江で、この河口あたりに日本軍も参加した白村江の戦いのあと(白村江古戦場)があります。

山の中にはちらほらと寺院や楼閣がありますがどれも百済時代のものではなさそうです。百済の当時を偲べるのは山と河だけなんですかね。
別の展望台からの町の眺め。

陵山里古墳群
まだ時間があったため、2kmほど郊外にある古墳群へ。町の中からバスがでており、意外と便数があります。
冷房の効いていない路線バスに乗って10分ほどで古墳前に到着。済州の時に続き、また道案内に従ったら一つ手前のバス停で降りてしまいました。
ちょうどバスを降りたところで城壁が見えます。これは百済時代に首都を囲む形で作られていた城壁で、扶蘇山城までつながっていたようです。写真だと結構きれいですが、これは再建されたもの。

1停留所分 歩いて古墳群入口へ。入口から入って少し上ると古墳があります。古墳は割と小ぶりです。

入口ありますが中には入れません。元の形から変わってそうですが、こんな作り方していいんでしょうか。

近くには寺の遺構(陵山里寺址)があります。昨日、博物館で見た百済金銅大香炉はこの寺址から発見されたそう。
看板がARみたくなっていて、当時の建物の想像図を見ることができます。将来はこれを再建しようとしてるんでしょうか。

定林寺址
町へ戻って、扶余最後の観光地 定林寺址へ。これも百済時代の寺址で、中央にある五重石塔は1,400年前のものらしい。

ここもチケットオフィスにはだれもおらず、出入り口は全オープンでした。休日は無料で開放しているのでしょうか。
扶余全般に、大きな建物や遺構が残っているわけではないので観光に見栄えを求めるなら微妙かもしれませんね……。僕はほとんど何も残っていない感も含めてちょっとした感慨に浸って楽しめましたが。
郊外バスで大田へ
少し歩き疲れたのでカフェで休憩。画像翻訳で軽食っぽいものを頼んだつもりがケーキでした。

ホテルに戻って荷物を回収します。バスターミナルまでは数百メートルと近いので歩いて向かいます。
バスターミナルで大田西部バスターミナルへのチケットを購入。
このターミナルは発着プラットフォームが固定看板ではなく、立て看板で掲示されています。変更が多いならこのほうがいちいち工事しなくていいので効率的なのでしょう。

乗車率は1〜2割。発車して30分ほどで、昨日の経由地であった論山(ノンサン)を通り過ぎます。
1時間半ほどで大田西部バスターミナルへ到着。大田のバスターミナルは二つあるのですが、どちらも地下鉄から離れておりちょっと不便です。バスもちょうどいい便がなさそうだったのでタクシーで移動。
まだホテルのチェックイン時間でないため、荷物だけおいて昼食を食べに行きます。
昼食はタムオン食堂へ。淡水えびのカルグクス。えびのいい香りがします。大きいのが一尾と小エビがたくさん入っていました。

昼食を食べてもまだ少し時間があったので、近くにあったオサレなカフェへ。メニュー読めなかったのでよくわかりませんがカフェラテみたいなものを注文。

時間になったのでホテルへ。ドンシングレイトーンホテルで、一泊54,900ウォン(約5,490)円。中は普通のビジネスホテルという感じでした。
ホテルチェックインして少し観光へ。ホテルがある市庁舎エリアと中心部である大田駅は地下鉄で15分ほど。
大田駅の前には大きな市場があります。夕方だったので大部分はしまっていました。ホットクらしきものを買い食い。
橋を渡って少し歩くとより若者向けの繁華街があります。

アーケードの天井部分にディスプレイがあり、広告が投影されています。思ったよりも距離は短いです。

この先に有名なパン屋とケーキ屋があるらしく、道行く人もかなりその店の紙袋を持っています。こんなに有名ならちょっと買って行ってもいいかなーと思っていたのですが、ものすごい行列だったので諦めました。
この辺で夕食をとろうかと思ったのですが、どこもカップル/グループ向けのにぎやかな感じで一人で入るのはちょっと抵抗感あります。

結局いい感じのところが見つからなかったのでホテル近くまで戻り賑わっている食堂へ。ちゃんと看板を見ずに入ったら日本風のトンカツとうどんそばの店(そばかつ)でした。
閉店間際でトンカツは頼めなかったので鴨うどんを注文。昼に辛い物を食べたので中和される感じでちょうどいいです。

明日は扶余の前の百済の都 公州を日帰り観光します。