慶州(キョンジュ)を観光して東海(トンへ)へ移動 (2025/5/29)

韓国

アニョハセヨー。今日は慶州を観光して東海へ向かいます。

慶州市内を観光

昨日は気づきませんでしたが、ゲストハウスにセルフサービスの朝食があったのでいただきます。

午前中は慶州市内を観光します。9:00ごろにホテルを出発し、昨日と同じバス停から100番バスで芬皇寺(プナンサ)へ。

芬皇寺(プナンサ)は、韓国・慶尚南道梁山市にある新羅時代(676年)に高僧・元暁が創建したと伝わる古刹です。特に注目すべきは、国宝第75号の「芬皇寺三層石塔」と、仏教美術の傑作とされる「銅造薬師如来坐像」(宝物第28号)です。また、寺の背後には東莱山が広がり、自然と調和した伽藍配置も見どころ。かつては華厳宗の拠点として隆盛を誇り、多くの高僧が修行した場でもあります。

バスから降りたのは二人。お祈りに来たという韓国人のおばさんと少し会話しながら境内を見学。

そのあとは徒歩で20分ほど歩いて、寺の南にある国立慶州博物館へ。畑の間の未舗装道を歩いていきます。道沿いには別の博物館や発掘作業中の遺跡もありました。

開館が10:00で少し時間があったので日陰で休み、時間になったので博物館の中へ。ここも入館は無料です。

展示全体に、百済の収蔵品と比べると意匠が凝っていますし、バリエーションもゆたかな気がします。

特別展として高麗の陶磁器が展示されていました。

新羅芸術展示館には多くの仏像が展示されています。昨日行った南山から持ってこられたものもちらほら。昔は南山にもっとごろごろ仏像あったってことなのでしょう。

博物館から歩いて街のほうへもどります。途中の公園の中には月城という新羅の王宮跡があります。ここも当時を偲べるような建物は残っていません。

同じ公園内には瞻星台(チョムソンデ)という塔があり、これは新羅時代の天体観測施設だったそう。

慶州の瞻星台(チョムソンデ)は、7世紀に新羅第27代善徳女王の時代に築かれた、東アジア最古の現存する天文台です。石材362個で構成され、これは暦の1年(日数)を象徴するとされます。高さは約9.4メートルで、上部に観測窓があり、内部から天体観測が行われていたと推定されています。単なる観賞用ではなく、農業や国家行事の暦決定に活用されていた知的遺産です。周辺には古墳群や月城跡もあり、新羅王都の科学と信仰の融合を今に伝えています。

さらに歩いて王陵園の前にある Newtro cafeで休憩。カフェモカのチョコが濃くて美味しい。屋外ですが巨大扇風機があるので涼しいです。

王陵園には、新羅の王族の古墳が集中しています。百済と比べるとだいぶ規模が大きいし、数も多いです。

近くの食堂「전주식 콩나물국밥집(全州もやしスープレストラン)」でビビンバ9,500ウォン(約950円)。

まだ少し時間があったので、ほかにも博物館を回ってみます。慶州には元々の古墳を活かした展示をしているところもあり、古墳情報センターでは金冠塚という古墳をもとに断面の復元が見られます。

チョクセム遺跡発掘館は、古墳発掘した跡をそのまま博物館にしたもの。地面に印くらいしかありません。こういう発掘って土台は残して上層を取り除いていくのかと思っていたのですが、地面までごっそりいってました。

また別のカフェ Tyuulip でモカラテ5,000ウォン(約500円)を飲みつつ休憩。

東海(トンへ)へ移動

もともとは、近くの港の浦項(ポハン)から鬱陵島(ウルンド)へフェリーで行きたかったのですが、ここ数日の船が全部キャンセルになっていて予約ができませんでした。

鬱陵島とは……あれですね。韓国が不法占拠している竹島に近く、反日愛国戦士たちが多数訪れる島です。僕はそういう政治的な何かではなく、景色が良さそうなので行ってみたかったのですが。

他の町からもフェリーは出ているのですが、今後の日程が厳しくなるので諦めて東海という街へ移動することにします。

慶州から東海へは高速列車のKTX, ITXで行くのが早いです。僕は時間が合うITXにしました。ITXの場合、東海までは2時間20分ほどです。

この区間の一部には、昔「海列車」という観光列車が走っていたのですが、2023年に廃止されています。地図見たところ海列車とレールは違いそうですが、海に近い場所を通りそうなので海側の席を予約しました。

ITXは街から少し離れた西慶州駅から乗車します。市街から西慶州駅へは路線バスでも行けますが本数が少なく、駅で1時間近く待つことなりそうなのでタクシーで移動することにします。

ホテルで荷物を回収してタクシー配車アプリk.rideでリクエストを出します。しばらく経っても捕まらなかったのでアプリをキャンセルして、大通りへ出て捕まえたタクシーで移動しました。

この時、k.ride側の配車をキャンセルしたつもりだったのですが、うまくできておらずキャンセル料が50円取られていました。50円は安すぎんか。配車手数料は100円くらいなので、k.rideで配車リクエストしつつ、通りがかった普通のタクシーがいれば捕まえてk.rideキャンセル、みたいな迷惑そうな使い方してもトータルは得だってことになります(やりませんけど)。

西慶州の駅は新しいものの、一時間おきくらいでしか電車が来ないためがらんとしています。この駅から同じ列車に乗ったのは10人いないくらいでした。

列車は雰囲気が良さそうな港町を通り過ぎてながら東海へ向かいます。

東海へ到着。ホームから駅舎へは線路の上を歩いて渡る感じです。

ホテルは駅から4kmほど離れているのでタクシーで移動しました。「i-CHECK Hyunjin Hotel」で一泊約5,500円。

夕食は近くの海鮮食堂「ヘソンフェ・シンラ(海城刺身シンラ)」へ。こういう店はおひとり様お断りのところが多いのでこれまで避けていたのですが、ここは一人用の豪華セットみたいなのがあったので注文。

イカのサラダと鍋が来ました。鍋の汁は見た目普通なんですが結構辛いです。イカサラダはイカが多すぎて、噛んでるうちに腹一杯になりましたが、なんとか完食。

途中から、店のご主人夫婦が喧嘩し初めて結構気まずかったです。

明日は東海でゆっくりします。