鈍行列車で北京から張家口へ移動 (2025/6/19)

中国

ニイハオ!今日は鈍行列車で張家口まで移動しました。

鈍行列車で張家口へ

北京での観光も終えたので、これから三カ国目モンゴルへ向けて移動していきます。

北京からモンゴルの首都ウランバートルへは国際列車があります。コロナ以降長らく休止していましたが、ちょうど今年の6/3に運行を再開しました。北京を毎週木曜の朝に出て、ウランバートルへは金曜の昼過ぎに到着します。

僕はなるべく昼間の景色を見ながら移動したいので、行きは鉄道やバスでいくつかの都市を経由して行くことにします。国際列車にはモンゴルから中国へ帰る時に乗ってみるつもりです。

最初の経由地は張家口です。北京から張家口へはオリンピックにあわせて高速鉄道が整備され、速い列車だと1時間ほどで移動できます。

この区間は、高速鉄道のほかにも以前からの鈍行旅客列車(緑皮車)がまだ走っています。これまで鈍行列車を使っていないため、今回乗ってみることにしました。

運賃は列車によりますが、安いクラスで以下のような感じです。

  • 高速列車: 約1,300〜2,000円。
  • 鈍行列車: 約600円

鈍行列車もTrip.comで予約できます。高速鉄道では座席指定が無料ですが、鈍行列車では追加の指定料200円が必要です。合計すると高速鉄道との差は数百円ですが……まあ浪漫なのでいいでしょう。

今回僕が予約したのは北京豊台駅を11:05に発車するZ337。北京と張家口の途中駅には停車せず、所要時間は3時間20分ほどです。鈍行列車にも種類があり、もう少し時間かかる列車もあります。

鈍行列車に乗車

鈍行列車は北京の豊台駅から発車するため、まずは地下鉄で豊台駅へ向かいます。ホテルからは10号線で一本です。地下鉄豊台駅から鉄道の豊台駅へは案内に従って歩けばすぐです。

豊台駅は高速鉄道以前の駅なのでボロいかと思ったらかなり綺麗です。どうももともとあった駅を高速鉄道乗り入れのために改装したらしい。

列車は11:05発。45分ごろに改札が始まりました。この便は北京始発ではないためギリギリに来るかと思いましたが、プラットフォームへ降りると列車はすでに停車していました。

僕が予約したのは硬座という5列の硬いシート席です。鈍行列車には硬臥、軟臥という寝台形式の席もありますが、北京から乗る人はだいたい硬座の車両に乗っていました。

乗り込んでみると、なんというか普通の列車です。昔のドキュメンタリーで乗客がすし詰めにされているのを見て、もっと魔境的なものを想像していました。

みんな大荷物なので荷物が荷台に置ききれず、ちょっと座席スペースが狭いかなというくらい。僕の座席も上の棚がすでに埋まっていたため、バックパックを足元に置いてました。僕は景色目当てで窓際を指定しましたが、通路側席だと体を通路側に出せるのでスペース的に楽でしょう。

一応 立席という立ち乗りの切符もあるのですが、混雑しすぎないよう枚数制限をかけているようです。僕のヤバい列車の基準は15年前のインドやスリランカの最低等級なので、それと比べるとまともすぎて逆に少しがっかりしました。

ぱっと見ですが若い人が多く、学生など帰省や旅行で節約したい人が使っているのでしょう。車内は冷房も効いており、コンセントもあります。緩くてアダプタが固定できず、ずっと手で押さえておく必要はありましたが。

列車は定刻通りに豊台駅を発車。鈍行列車は高速鉄道とは違うルートで、北京西側の川に沿うように走っていきます。対岸にも貨物専用と思われる線路があり、たまに貨物列車が走り抜けていきます。

いくつかのトンネルを抜けた後は川沿いに作られた線路を走っていきます。結構な田舎らしく、11:45ごろには電波が通じなくなりました。

窓にレンズを押し付けないと窓の汚れにピントが合ってしまい風景が撮れません。

中国っぽい崖の合間を縫っていくところや川で視界が開けるところもあり、景色の変化は結構あります。僕は太行大峡谷でスケール感がバグっていましたが、それでも結構楽しめました。時間に余裕あるなら乗ってみてもいいんじゃないでしょうか。

12:45ごろに電波戻ってきました。この電波がない区間が一番いい感じのルートです。さらに少し走ると、高速鉄道の側を通る形でルートが合流していきます。

車内にはたまに車内販売がきます。普通にカートで軽食や飲み物を売る人だけでなく、干し肉?の大きな袋を手にぶら下げた人も。この人、途中でビニール手袋配り始めたので何かと思ったら、希望者は干し肉の試食ができるようです。売り子さんは鉄道会社の制服を着ていたので列車公式の車内販売の一つなんでしょう。

14:10ごろ、定刻通り張家口駅へ到着しました。

張家口に到着

駅に着いたときは少し強めの雨が降っていましたが、駅舎を出た時には止んでいました。これくらいなら涼しくなっていい。

ホテルまでは2kmほど距離があるためタクシーで移動します(11元、約220円)。

予約しているホテルは「張家口国際ホテル」。予約サイトの地図に書かれていた宿泊棟とフロントの建物が別だったのでちょっと迷いました。

フロントにスタバのカウンターがあります。……ここ、ひょっとしていいホテルだな?

一泊4,000円くらいで予約したのですが、金額を一桁間違えたかと思って焦りました。

昼食は近くの麺屋「张亮麻辣烫」へ。ここは自分好みのオリジナル即席麺を作ろう!みたいな店で、好みの麺や具材を取るとそれらを厨房で茹でてくれます。

料金が分からずちょっと控えめに取って16元(約320円)。料金は具材の種類によらず重さだけを見ているようです。まあ麺は即席麺なのでこれで採算取れるのでしょう。茹でてもらう時に辛いの大丈夫か聞かれ、OKと言ったらめちゃくちゃ辛いのが来ました。

ホテルでしばらく休んで、夕食はまた別の麺屋「香小二功夫削面」へ。醇香排骨面を頼んで16元(320円)。食べている途中におしんこみたいなのを追加でもらえました。別の一品メニューですが料金はとられなかったのでサービスしてくれたようです。

明日は張家口を観光します。