ジュレー!今日はカザを離れ、チャンドラ・タールという湖へ向かいます。
チャンドラ・タールはカザとマナリの間くらいに位置する高地湖です。
ヒンドゥー教の叙事詩『マハーバーラタ』で主人公の一人ユディシュティラが天国に旅だった地と信じられており、インド国内では相当有名らしい。スピティにいるインド人旅行者と話すとだいたい旅程に入っています。
チャンドラ・タールの周辺に大きな街はありませんが、湖の麓にキャンプサイトが設置されており宿泊できるよう。
今回は、カザからマナリへの道中にチャンドラ・タールへ立ち寄って一泊することにしました。
チャンドラ・タールへの行き方
以下の方法が一般的なようです。
バイクとかで自走して行くこともできますが、カザ近郊と比べると道は相当ハードなため腕に自信がある人向けです。
ツアー、プライベートタクシー
一番簡単なのは、カザやマナリの旅行代理店でツアーかタクシーを手配する方法です。
僕はカザから一泊二日でマナリへ抜けるプライベートタクシー(4WD)を手配して18kRs(約3.1万円)でした。
マナリ抜けだと運転手の復路分も料金を支払う必要があるため割高になります。カザからの往復なら12kRsほどで行けるようです。
乗合タクシー
定期的に運行している車両はありませんが、キャンプサイトの従業員がカザやマナリの自宅から行き来する際に客を乗せています。
僕が話したキャンプサイトの従業員は運賃1,500Rsくらいと言ってました(交渉次第)。
公共交通機関
カザ-マナリ間のバスや乗合タクシーに乗り途中下車します。途中下車スポットは以下いずれかです。
- バタール(Batal): 最寄りの町。チャンドラ・タールへの車道に近いため、町で車を見つけるかヒッチハイクする
- クンズム峠: 近くの峠。チャンドラ・タールまで10kmほどのトレッキングルートがある
カザからチャンドラ・タールへ
朝8時に手配したタクシーに乗り込み出発です。
少し走ると未舗装路になり路面も荒れてきました。ナコ周辺の綺麗な舗装路と比べると雲泥の差です。

この辺りは中国との実効支配線(LAC)に近い超重要拠点のため、この幹線道路も軍が整備しているようです。
また、カザ近くの村ラングリクには軍民共用の空港を作る計画もあり、完成すればアクセスは格段に良くなりそうです。

この辺にいる牛とヤクのハーフ、現地ではジュル(ジュ、Dhur)と呼ぶらしい。

ネパールとかのトレッキングで見かけるゾッキョも種としてはジュルで、「荷運びをするオス」という役割と性別を特定した単語がゾッキョになるようだ。


しばらく走って、ロサールという街で朝食休憩。この辺が携帯の電波が繋がる限界です(ローミングだけでなく、ローカルの人も繋がらなくなる)。

この町の外れにチェックポストがあります。
パーミットが必要な地域はすでに抜けているため、パスポートのチェックのみでOKでした。

この辺りからの道は冬季(10月〜5月ごろ)は降雪で完全にクローズしてしまうよう。
道はほぼ未舗装のオフロードですが、稀に舗装の痕跡が残っているため過去に舗装されたことはあるようだ。

車一台の幅の葛折りの道を登りクンズム峠に到着。ここはキナウル・スピティを一周するループの最高所で、標高は4,551m。
目の前の山には巨大な氷河が見えます。

ここから峠を下って、バタールの手前で幹線道路を外れてチャンドラ・タールへの支線へ。
この道は自然保護区が整備してるらしく、予算が限られるためか幹線道路と比べてもさらに荒れています。

12:30ごろ、チャンドラ・タール手前のキャンプ地に到着。テントサイトは複数あり、思ったよりも規模が大きい。

テント内はこんな感じ。奥にプライベートトイレがあり、シャワーはなしです。

チャンドラ・タール
キャンプサイトからチャンドラ・タールへはさらに車で4kmほど。
入口でパスポートチェックと入場料(600Rs、約1,000円)を支払います。
再びガタガタの道を走り、チャンドラ・タール手前の駐車場に着きました。湖へはここから15分ほど歩きます。
標高は4,250mほど。カザが3,800mほどなので、そこで高度順応できていれば辛くはないと思います。

湖に到着。南北に細長く伸びた三日月型をしていることから、チャンドラ・タール(月の湖)と呼ばれています。

湖に目に見えて流れ込む河川はなく、水源は地下から来ているそう。
湖の周囲をぐるっと一周できる巡礼路があります。光の角度でさまざまな色に変わる湖が美しい。

これまでの荒野とは違い、湖畔に生い茂る色とりどりの高山植物や斜面に生えた赤紫の植物でカラフルです。
AIによると咲いている花はビストルタやゲラニウムらしい。

一時間半ほどで湖を一周して入り口に帰ってきました。

夜のキャンプサイト。この日は雲が出ており星空はイマイチ。

チャンドラ・タールからマナリへ
翌日、チャンドラ・タールを離れマナリへ向かいます。
再び幹線道路に戻り、谷沿いの荒れた道を西へ向かいます。この辺りがキナウル・スピティを一周するループの中では一番きつそうです。

小さな渡河やぬかるんだ坂道も何度かあり、途中で動けなくなっている車も見かけました。

谷を西に進むにつれ少しずつ緑が増えていき、3時間半ちょっとで舗装路に出ました。
ここからマナリまで、以前はロータン峠という難所を越えないといけなかったのですが、現在はアタル・トンネルというトンネルで繋がっています。

トンネルができたのは2020年と意外と最近です。それまで数時間かかっていた移動がわずか30分〜40分程度に短縮されたそう。
トンネルを抜け、さらに少し走ってマナリ到着。

マナリではバイクを借りて数時間ほど離れた謎の村へ行こうと思っていたのですが、疲れていたのと天気がすぐれなかったため街でダラダラしていました。
明日は乗り合いタクシーでラダック地方の中心 レーヘ向かいます。

