世界遺産 カルカ・シムラー鉄道でシムラーへ(2026/6/10-11)

インド

ナマステ!今日は世界遺産のカルカ・シムラー鉄道でシムラーを目指します。

カルカ・シムラー鉄道(Kalka-Shimla Railway)は、インド北部のカルカとシムラーを結ぶ、全長約96キロメートルの山岳鉄道です。19世紀、イギリス領インドの「夏の首都」に指定されたシムラーへの物資や人員の輸送を目的として建設され、1903年に開通しました。1世紀以上にわたり運行を続ける歴史的価値と当時の高度な土木技術が認められ、2008年にユネスコ世界遺産「インドの山岳鉄道群」の構成資産に登録されました。

軌間762ミリメートルの狭軌を採用しており、標高差約1,420メートルを5時間以上かけて登ります。急勾配を克服するため、ルート上には100以上のトンネルが掘られ、特に最長のバルグ・トンネルは1キロメートル以上の長さを持ちます。また、ローマの水道橋を模した多層構造のアーチ橋である「マルチアーチ・ギャラリー」をはじめとする、800以上の石造りやレンガ造りの架橋群が敷設されている点が大きな特徴です。

チケット購入

カルカ・シムラー間はかなりの人気路線らしく、直前にはチケットが売り切れてしまうそう。僕も二ヶ月ほど前にチケットを予約しました。

チャンディーガルからの移動も考えてもともとは昼ごろの列車を予約していたのですが、数週間前に運休の連絡が。代わりに同日朝7時発の列車を予約し直しました。

どうやら観光列車にも種類があるらしく、今回予約したカルカ・シムラー・エクスプレスは標準的な観光列車という位置付けだそう。

うち、いくつかの便にはビスタドームという展望車両が連結されています。ビスタドームの運賃は約670Rs(約1,140円)と普通の一等席の1.5倍程度。

インドなので展望車両のクオリティは謎ですが、そんなに高くもないのでビスタドームを予約しました。

Uber Intercityでカルカ駅へ

列車はチャンディーガルの一駅隣のカルカ駅から発車します。

昼間ならカルカまでバスで行けるのですが、朝の列車に間に合う便はなさそうです。一応、早朝3時か4時くらいの私営の夜行バスに乗れば行けなくはないですが……流石に朝早すぎてきつい。

仕方がないのでカルカまでUberで行くことにしました。

Uberで都市間を移動する場合、Uber Intercityという距離運賃+高速道路や州税を別精算するプランになります。

早朝であることも考慮して、事前に時間帯を指定して予約しておきました。普通のタクシーだと運転手がピックアップに来ないとかで不安になりますが、Uberだと何かトラブルがあった場合は自動で車を割り当て直してくれるようなので安心です。

チャンディーガル端のホテルからカルカまでは一時間ほど。早朝のせいか思ったより早く着きました。

料金は運賃約1,500Rs、高速などの実費分が250Rsで合計3,000円ほどでした。

カルカ・シムラー鉄道

駅に到着し、少し待つと僕が乗る列車がやってきました。

ビスタドームはこんな感じ。どことなく手作り感があっていいな。窓は曇っており、景色というよりは彩光用って感じです。

予約クラスはビスタドームACとなっているためエアコン付きかと思ったのですが、エアコン自体が見当たりません。いや付いてて動かないとかならわかるけどそもそも付いてないってのはどういうことなの……。

列車はほぼ定刻通りに発車。五時間ちょっとかけてシムラーを目指します。

葛折りで標高を上げていきます。窓から吹き込む風が気持ちいい。

山間には小さな村々や巨大資本のホテルが点在しており思ったよりも建物や道路が多いです。

カルカから乗る場合、景色は進行方向に対して右側が良さそう……ですが、谷側にも木が多く思ったよりも視界は開けていません。

カルカ・シムラー間は幹線道路も走っているのですが、そちらの方が視界は開けています。バスなら三時間ほどで着くらしいので、列車移動にロマンを感じないならバスの方が楽そうです。

途中で可愛らしい駅にいくつも停車しつつシムラーを目指します。

駅以外でもレールの脇に乗客がポツポツ立ってます。この列車は観光列車なので飛び乗ってはきませんが、次の列車を待ってるのでしょうか。

列車は時速20キロくらいとそこそこスピード出ているのでけっこう危ない気がしますけど……普通列車だと徐行してくれるのでしょうか。

この路線で「最も高くて美しいアーチ橋」と言われる、イギリス統治時代の1898年に作られたHeritage Bridge #541。

石とレンガを積み上げて作られた「4階建てのアーチギャラリー(回廊)」という珍しい構造と、急斜面に沿うようにカーブして作られていることから工学的にも相当の傑作らしい。

そうこうしているうちにシムラーの街が見えてきました。

山間のちょっとした観光地くらいを想像していましたが、山並みにびっしりと建物が立ち並んでおり想像していたよりも数倍大きい。

左上が中心部

シムラーに到着

列車はほぼ定刻通りにシムラー駅に到着。この駅舎も世界遺産らしい。

ホテルは駅から少し離れたところに取ったので、タクシーで移動します。

一応Uberも使えるのですが台数が少ないのと、道路が慢性的に渋滞していてピックアップしてもらうのに時間がかかるため普通のタクシーにしました。

駅を出てすぐのところにタクシースタンドがあり公定料金で乗れるようです。ホテルまでは四キロ弱で運賃450Rs(約770円)。距離に対しては結構高いな……。

ですが、時間帯や方面によっては車が全く動かないくらい渋滞するのでこれくらいの運賃になるのは仕方ないのでしょう。

後日Uber も使いましたがUberでも同じくらい取られます。

シムラーの道路は斜面に沿って作られているため、上下方向の移動には結構時間がかかります。直線距離で500m程のレストランに歩いて行くのに道を回り込んだりで30分くらいかかりました。

自然、郊外で自前の移動手段がない場合はホテルの中に引き篭もることになります。

ホテルのフィッシュカレー。インドではBasaという淡水ナマズが使われていることが多い。インド原産ではなく東南アジアから輸入しているようです。

白身には生臭さがなく、身が柔らかくて口の中で簡単に崩れるくらいフワフワで美味しい。

シムラー中心部の夜景

明日はバイクで郊外をドライブします。