アニョハセヨー。今日は次の町、順天 (スンチョン) へ移動しました。
釜山博物館へ
朝食。さっぱりしたものが食べたくて、少し歩いて済州家という食堂へ。
店内の席はかなり埋まっています。この店はガイドブック「地球の歩き方」にも載っているため、ほとんどが日本人のようです。
アワビ粥とウニのスープを注文。スープはウニがたっぷりで、ワカメとあわせていい出汁が出ています。食べきったら少し汗をかきました。
あわせて23,000ウォン(約2,300円)で、朝食にしてはいいお値段です。そこそこボリュームあるので、朝食なら片方でいいと思います。

そのままチャガルチ市場のほうへ散歩。ここで魚を買って上の食堂で調理してもらえるらしい。

チャガルチ周辺には、よりローカル向けっぽい市場や露店が出ています。

ホテルへ戻ってチェックアウト。チェックアウトも非対面で、チェックアウトしたというメッセージをWhatsAppで送るだけ。
バスは15:00発なのでまだしばらく時間があります。今日も曇りで昨日以上に視界が悪いため、天気に関係のない釜山博物館へ行ってみることにします。観光後はそのままバスターミナルへ移動するので、バックパックを途中のコインロッカーに預けます。
釜山には高速バスターミナルが二つあり、今回利用する総合バスターミナルは街の北郊外にあります。博物館までのルートとは途中まで同じなため、できるだけ近くの駅まで移動しておきたいですが、コインロッカーがあるかが不安。
地下鉄のコインロッカーは釜山地下鉄のウェブサイトで調べられます。どうも博物館の最寄りだとロッカーが少なそうなので、釜山駅で荷物を預けて市内バスに乗り換えることにします。
こういうコインロッカーって場所によって使い方が微妙に違うので戸惑うのですが、釜山地下鉄駅のものはロッカー番号選んで支払い→指定した扉の鍵が開くので荷物入れる、の順です。
路線バスで釜山博物館に到着。釜山駅からは30分ほどで、少し時間がかかります。
釜山博物館は、韓国・釜山の歴史と文化を紹介する総合博物館で、1978年に開館しました。常設展示では、先史時代から朝鮮時代、近代に至るまでの釜山地域の歴史を、約13,000点の遺物や美術品を通じて紹介しています。特に、統一新羅時代の金銅仏立像(国宝第200号)や、三国時代の古墳から出土した遺物などが見どころです 。

釜山博物館の入館料はなんと無料です。釜山は長らく日本との交易の玄関口となってきたこともあって、展示の各所に日本とのかかわりが出てきます。
釜山郊外には先史時代の古墳とかも発掘されているらしく、時間があれば行ってみたかったです。土器には網模様がついていたので縄文土器の一種なのかと思いましたが、櫛目文土器といって日本のものとは違うらしい。もっとも、釜山周辺には日本から移住者がいたことを示す遺跡も見つかっているそう。
日本からフェリーで移動してきて感じましたが、途中に対馬があるとはいえ先史時代に日本海を船で行き来するのは並大抵のことではないですね。移住しなければならない理由があったとして大陸内で移動したほうが楽だと思いますが、当時 海を越えてきた人たちのモチベーションは何だったのかなーとか考えていました。
近世以降の展示は韓国の歴史観的なナラティブが強くてちょっと……という感じ。
まだ時間があったので隣のUN記念公園へ。ここは周辺の喧騒から離れて厳かな雰囲気でした。
UN記念公園は、韓国・釜山にある世界で唯一の国連軍専用墓地で、朝鮮戦争で戦死した国連軍兵士を追悼するために1955年に設立されました。広大な敷地には11カ国以上の兵士約900名が埋葬されており、記念碑や追悼施設が整備されています。平和の尊さを伝える場として、国内外から多くの人々が訪れます。

高速バスで順天へ
来た時と同じく路線バスで釜山駅まで戻り、カフェで軽く昼食。
荷物を回収して地下鉄で総合バスターミナルへ移動。総合バスターミナルは釜山地下鉄1号線の終点にあたります。乗車区間のせいかもしれませんが、朝よりも混んでいました。
30分ほどで総合バスターミナルへ到着。バスのチケットは事前に韓国バス (kobus) Webサイトで予約しています。自動発券機があるので、予約に使ったクレジットカードを入れて乗車チケットを発券。自動発券機では日本語も使えます。

バスチケットのWeb予約のためのアカウント登録には韓国の電話番号が必要です。なくても登録できる、という情報もありますが、僕の場合はアカウント登録にSMS認証が必要でした。
釜山から順天までのバスは一日5本で、約2時間おきに発車。発車時間によって乗車クラスが上級の Premium か Excellent に分かれています。僕が乗る15:00のバスはPremium クラスで、23,200ウォン(約2,300円)になります。
発車までしばらく時間があるので2Fで待ち、10分ほど前にに行ったらもうきていました。Premium クラスのシートは3列で、社内ディスプレイやUSB電源もあります。前方のディスプレイで座席の予約状況が確認できるのですが、ほぼ全席が埋まっていました。

このバスは順天の南にある麗水に行く便で、途中で順天に停車するようです。順天までは2時間20分ほどの予定。外は雨ですが、バスは高速道路を結構なスピードで飛ばしています。
車内にトイレはないので、途中にトイレ休憩がありました。
順天が終着点ではないため、高速のICとかSAで降ろされるパターンかな?と少し不安になりましたが、ちゃんと順天のバスターミナルまで行ってくれました。着くころには雨がさらに激しくなっていたため、k.ride でタクシーを配車してホテルまで移動。
ホテルは Suncheon Dangum Stay。Dangum の発音がタクシー運転手さんに通じず、Google Mapの発話機能の助けを借ります。宿泊費は宿泊サイト経由で個室一泊4,300円ほど。
部屋はきれいですが、水回りは少し年季が入った感じでした。

夕食は順天の名物らしいムツゴロウ鍋(13,00ウォン≒1,300円)。行った食堂の店員さんが日本人はこればっかり注文する、みたいなことを言っていました(韓国語なので推測ですが)。
ムツゴロウはすり身にされているので形はわかりませんが、若干の泥臭さ/魚臭さ?と口の中に骨っぽいものが残る感じがしました。味は辛さのせいでよくわかりません。

明日は順天の世界遺産、順天湾湿地を観光します。