ニイハオ! 二日間の晴れ待ちののち、今日はいよいよ九寨溝を観光します。
あいにくスカッとした晴れ日とはならず曇り空ですが、雨は降っていないのでまあいいでしょう。
九寨溝(Jiuzhaigou)は、中国四川省のアバ・チベット族チャン族自治州に位置する渓谷です。1992年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。標高約2,000メートルから3,000メートルを超える高地に位置しており、Y字型に広がる3つの主要な渓谷に、大小100以上の湖沼や滝が点在しています。
この地域に見られる独特な地形は、水中に大量の炭酸カルシウムが含まれていることに起因します。石灰成分が長年にわたり蓄積してできた石灰華(トゥファ)の障壁により、階段状に連なる湖群が形成されています。太陽光の散乱と水質の透明度により、湖水はコバルトブルーやエメラルドグリーンなどの色彩を帯びて見えます。また、低温のために倒木が腐敗せずに水底に堆積している様子も特徴の一つです。
渓谷の名称は、かつてこの地を形成したチベット族の村(寨)が9つ存在していたことに由来しています。
九寨溝の概要
渓谷は入口からみて左右ふたつのルートに分かれています。園内は相当広いため、観光スポット間はシャトルバスで回るのが一般的です。
- 日則溝(Rize Valley): 右手側。湖底に沈んだ倒木が見えるほどの透明度を誇る五花海など、複数の湖を歩くルートが人気
- 則査窪溝(Zechawa Valley): 左手側。最奥部には標高3,000mを超え、九寨溝で最もクリアで神秘的と言われる五彩池がある
- 樹正溝(Shuzheng Valley): 入り口から分岐までの一本道。メインの観光ルートではなく人は少なめ。帰りにのんびり散策するのにぴったり。
地図は公式サイトより。

九寨溝のチケット
九寨溝のチケットはシャトルバス込みで280元(約5,600円)、一日のみ有効。予約には事前に日付時間帯の指定が必要です。
僕は事前にTrip.comで予約して約5,900円でした。
予約した入場時間に合わせて、7時半に入口へ。中国屈指の人気スポットだけにものすごい人です。

バス乗り場までは、空いているスペースに適当に詰めていく中国スタイル。最初はカオスでしたが、途中から警備員さんが各列に誘導してくれたのでスムーズに進めました。

シャトルバスはどんどんやってきますし、混みすぎないように乗車人数は管理されています。
バスの行先が左右どちらのルートになるかは乗ってみるまでわかりません (列ごとではなくバスごとにランダムっぽい)。

自分の意図しないバスだった場合、分岐となるバス停「諾日朗観光センター」で乗り換えることはできますが……。朝早めだと分岐発のバスが少ないのと、途中乗車するバスが混雑していて乗れないこともあるため、最初に乗ったバスで終点まで行ってしまったほうがいいと思います。
行列の端にはVIP列がありますが、これはバスの優先搭乗ではなく専用バスでのツアーになるようで、自分のペースで回りたい人には向きません。
右手側: 日則溝
僕が最初に乗ったバスは右手側、日則溝方面行きのバスでした。
40分ほどバスに揺られ、終点の「箭竹海」で下車します。

箭竹海は標高2,618mに位置する湖です。日則溝ルートでは谷の最奥までは行かず、この辺から入口方面に向かって歩き始める人が多いよう。

バス通りの対岸に遊歩道が整備されていて、美しい湖面を眺めながら歩けます。



五花海
しばらく歩いて日則溝のメインスポットである五花海に着きました。
水深が浅いため湖底の倒木がはっきり見えます。さっきまでの湖とは全然違って、水源が同じとは思えません。

湖面が反射するので偏光フィルターがないといい感じに撮れないな。

湖岸にはところどころに展望スポットがあり中国人で大混雑です。

湖面への周囲の風景の映り込みや、湖底の倒木のダイナミックな姿など、場所によって見え方が全然違うので飽きません。


先日行った小七孔景区も水は綺麗でしたが、この倒木が沈んだまま時が止まったような感じは九寨溝ならではだな。



左手側: 則査窪溝
歩いて分岐まで戻って軽食を食べた後、再びバスに乗って則査窪溝へ向かいます。
則査窪溝の終点に位置するのが、九寨溝で最も標高が高く(約3,100m)、最も水深が深い巨大な三日月型の湖「長海」です。
遠くに見える雪山とのコントラストが美しい。

五彩池
長海から少し降ったところにあります。五花海とかより小さいのでめちゃくちゃ混んでます。

水深が浅いせいか、まるで発光しているかのような濃烈な青。小さな波で水底がぼやけてるのがCGみたいで、現実がバグってるような不思議な感じです。

樹正溝
分岐へ戻って入口方向へ歩きます。

遊歩道が整備されていますが、歩いている人はほとんどいません。

視界は木で遮られている所が多めですがのんびり散策できます。



双竜海あたりまでしばらく歩き、ちょっと疲れたのでバスに乗って帰りました。
九寨溝はチベット族自治州の観光地の中でも圧倒的な知名度ですが、その期待に違わぬ絶景でした。雨を避けて二日待ってよかった。九寨溝は四季折々で移り変わる表情も魅力ということで、また別の時期にも来てみたいな。
この後は成都へ戻り、少し観光してから香格里拉 (シャングリラ)へ向かいます。

