雨崩① 徒歩でしか行けない村 雨崩へ5時間トレッキング

チベット

ニイハオ!今日は雲南最奥の秘境 雨崩村へ向かいます。

雨崩(Yubeng)は、中国の雲南省デキェン・チベット族自治州に位置する、チベット族の伝統的な集落です。聖山として信仰を集める梅里雪山(Meili Snow Mountain)の麓、標高約3,000メートルの高地に佇んでおり、周囲を切り立った山々に囲まれています。この集落は長年にわたり、外部との交通手段が徒歩や馬に限られていたため、独自の文化や豊かな自然環境がそのまま残されてきた地域です。

集落は上雨崩と下雨崩の2つのエリアに分かれており、それぞれから梅里雪山の主峰をはじめとする峻険な山容を望むことができます。また、ここを拠点として、氷河の融解水が流れ落ちる神瀑や、神秘的な氷湖へと向かうトレッキングルートが整備されており、世界中から多くのハイカーが訪れています。なお、雨崩が含まれる「三江併流(Three Parallel Rivers of Yunnan Protected Areas)」地域は、ユネスコの世界自然遺産に登録されています。

雨崩への行き方

雨崩村は、チベット族の聖山として深い信仰を集める梅里雪山の麓、標高約3,000メートルの高地にひっそりと佇む伝統的な集落です。

周囲を切り立った峻険な山々に囲まれており、長年にわたって外部から隔絶されていました。現在も通常のバスやタクシーは走っておらず、アクセス拠点となる村から4WDもしくは徒歩で移動する必要があります。

主要なアクセス拠点は「西当」と「尼農(尼农)」の二か所。飛来寺のほか、徳欽や香格里拉市からも乗り合いタクシーで行くことができます。

  • 西当経由:
    • 飛来寺~西当: 乗り合いタクシー(1時間半、30~50元)
    • 西当~雨崩
      • 4WD: 1時間強。200元
      • 徒歩: 5~6時間。無料
  • 尼農経由
    • 飛来寺~尼農: 乗り合いタクシー(1時間、30元)
    • 尼農~雨崩
      • 徒歩: 4~5時間。無料
      • たまにバイタクに乗っている人もいたが料金は不明

もっとも一般的なのは西当から4WDで行く方法のよう。

ですが、25年10月時点では西当~雨崩間の道が工事中で通行止めとなっており、尼農から徒歩でのアクセスのみ可能でした。

西当~雨崩間は結構ちゃんとした道路を作っているようなので、工事が終われば移動はかなり楽になりそうです。

いずれのルートも、雨崩景区への入場料55元(約1,100円)が別途必要です。

飛来寺から尼農へ

まずは飛来寺から尼農へ移動します。

前日のうちにホテルで乗り合いタクシーを手配してもらって30元(約600円)。貸し切りでも150元(約3,000円)ほどで行けるようです。

9時前にタクシーが到着。他の乗客をピックアップし9:15ごろに尼農へ向けて出発です。

道中、昨日は雲に隠れていた梅里雪山が見えます。想像していたよりも尖っていて神々しい。

車は徳欽を経て、10時ごろに尼農に到着。飛来寺よりはだいぶ小さな村です(写真左側)。

尼農から雨崩へ

ここから雨崩までは徒歩で行く必要があります。

現在は徒歩でしか行けないため観光客は少なめかと思いきや、意外と歩いている人は多い。西当側で工事している間だけとはいえ、徒歩でしかアクセスできないっていうのはちょっと秘境感あっていいな。

少し斜面を登ると景区への入場ゲートがあり、ここで入場料55元(約1,100円)を払います。また入山台帳に名前や滞在日数を記帳する必要があります。

しばらくはメコン川の谷沿いに作られた比較的フラットな道を歩きます。道幅は狭く、むき出しの岩肌と深い渓谷が織りなす景色はかなりの迫力です。

途中でメコン川を離れて尼農渓谷へ入ります。

細い道ですが、たまに下山客を乗せたバイタクが通ります。つまり雨崩まではバイクで行けるような道だってことか。

しばらく歩いて渓谷の奥深くへと入っていくと、道は徐々に緩やかな登り坂へと変わりました。

11時過ぎに橋を渡り、谷の東側へ。この辺からほぼ登りで傾斜もきつくなってきました。途中にはいくつか休憩スポットがあります。

登山道は岩がツルツルで滑りやすいところも。さっきのバイクはここ通っていくのか……けっこうスリルがありそうです。

12時半ごろにぼろい建物が並んだ休憩所へ。乗り合いタクシーが停まっていたため、雨崩からこの辺りまでは車でも来られるようです。

ここからはほぼフラットな道が一時間半ほど続きます。つづら折りの登りのあと林道に出るともう村は目の前です。

尼農から四時間ほどで下雨崩村に到着しました。

雨崩

雨崩は山奥の秘境と聞いていたのでもっと原始的な村を想像していましたが、実際に歩いてみるとゲストハウスが数多く立ち並び、電気や通信インフラも含めて思った以上に開発が進んでいる印象を受けました。

中国の一般的な観光地と比べると欧米人旅行者の姿もちらほら見かけます。

雨崩村は、山谷の底部に位置する「下雨崩」と、斜面を少し登った高台にある「上雨崩」の2つのエリアに分かれています。

この斜面上にあるのが上雨崩。今日の宿は上雨崩のほぼ最上部に予約しているため、これからこの坂を上らないといけない。

休憩もかねて、下雨崩の「山野ビストロ」といういい感じのカフェダイニングで昼食。木造の落ち着いた内装で、トレッキングの疲れを癒やすにはぴったりのロケーションです。

雨崩はゲストハウスの数の割にこうした観光客向けのおしゃれカフェはあまりないので貴重です。

奶米酒という牛乳と米酒をまぜた地域伝統の飲み物。グラスの底の方に発酵したお米が溜まっていて、ほんのりと優しいアルコール風味が漂います。とはいえ、お酒感はほとんど感じられないくらいマイルドで、疲れた身体に優しい甘さが染み渡ります。

ヤク肉のパスタ。ヤク肉が硬くてちょっと燻製みたいになっていてパスタに合います。

しばらく休んで15時過ぎに出発。上雨崩への道は道はほぼ未舗装のため、車が通ると砂埃が舞ってきついです。

息を切らしながら坂道を登り続け、16時前にようやくホテルへと到着しました。「徳欽雨崩如果景観中国式旅館」で一泊約1.2万円。

山の上とは思えないきれいなホテルです。シャワーも暖かく快適に滞在できました。

谷間に見えるのが下雨崩。部屋は谷側に向いていて景色が素晴らしい。

明日は雨崩近くのトレッキングルートへ行ってきます。