観光客少なめな万里の長城 金山嶺長城へ (2025/6/16)

中国

ニイハオ!今日は万里の長城を観光します。

万里の長城はいくつか観光地化されたスポットがあるのですが、北京から近い場所は非常に混んでいるそう。僕は人混みが嫌なので、比較的簡単に行けて人が少なそうな金山嶺長城へ行くことにしました。

金山嶺長城へのツーリストバス

北京から金山嶺長城へ公共交通機関で直接行くことはできず、一度 承徳という街まで行って長城へ戻るため4時間以上かかります。このルートだと日帰りは難しそうなので、僕は北京からツーリストバスを利用しました。

ツーリストバスは Trip.com から予約できます。バスは往復で約3,200円。入場チケット付きだと約4,000円で若干割安のようだったので、僕はチケット付きを予約しました (入場チケット65元≒1,300円)。

ツーリストバスは「東直門交通ハブ(东直门交通枢纽)」を朝8時に出発します。交通ハブ=バスターミナル的な感じです。

僕がいる「潘家園」駅からは地下鉄10号線-3号線-2号線と2回乗り継いで「東直門」駅へ出ました。「東直門」駅からは交通ハブまで案内表示が出ているため、それに従ってしばらく歩けば着きます。

交通ハブについて少し時間があったので、構内にあるマクドナルドで朝食を食べます。

Trip.comからの案内では、「バスは北京交通案内所の近くから出る」と書かれています。少し探して見当たらなかったため、近くにいた警備員に聞くとこの場所に連れてこられました。この「北旅」は旅行会社かと思いましたが案内所のことなんでしょうか。よくわかりませんが、裏手に停まっていたバスが金山嶺行きのものだったので乗り込みます。

乗客はほぼ満員で定刻通り8時に出発。このツーリストバスは15名以下だと運行キャンセルとなるようですが、よほど運が悪くなければ催行されるでしょう。

バスは少し走ると高速に乗ります。1時間もたつと郊外の景色に変わり、10時過ぎには長城付近に着きました。バスは一度通過して高速道路を降り、長城の入口へ戻ってくる形になります。

10時半ごろに金山嶺の駐車場に到着し、16時までに戻って来いと言われ解散です。実質的な観光時間は5時間半ほど。帰りのバスを心配する必要ないし、ツーリストバスは楽でいいなあ。

入場チケット付きを購入した人は降車時に運転手からチケットのシールが渡されます。このシールを服に貼っておけば、公園への入場やシャトルバスへの乗車は無料だそう。

今日はあいにく少し小雨が降っています。レインコートを持ってくるのを忘れたため、バスの運転手から雨合羽を買いました (15元、約300円)。

ここまで、すべての説明は中国語のみです。僕は全部 近くにいらした現地在住日本人のご家族に教えていただきました。ありがとうございます。

金山嶺長城を観光

駐車場近くに旅客中心(旅客センター)があり、地図といくつかのおすすめコースの案内がありました。普通に歩いていくと磚垜口(砖垛口)から城壁に入れます。またロープウェイで高台まで上がることもできます。

僕は磚垜口から東五眼楼(五眼楼)を目指そうと思います。だいたい5km、4時間くらいのコースです。

旅客中心から入場ゲート(检票处)までは少し距離があり、シャトルバスが出ています。

入場ゲートではチケットチェックがあります。普通はチケットのQRコードを通すのですが、シールを持っている人は係員が手でゲートを開けてくれます。

入場ゲートから少し歩くと城壁が見えてきました。

磚垜口から城壁の上に登ります。近くの高台にある楼から眺めると、稜線に沿って彼方まで城壁が見えます。これは結構すごい。この辺は入口付近なので人は多いものの、城壁の上は余裕をもって歩ける感じです。

東五眼楼へ向かって歩いていきます。少し歩くと人がほとんどいなくなりました。

ルート上にはやや急な登りも。素人考えでは「険しい崖の近くとか城壁作る必要ないだろ」と思いますが、こうして歩いてみると壁というよりは輸送路・補給路としての役割も大きかったのでしょうか。

楼の中にはちらほら露天があるので、観光地価格ですが飲み物や軽食も買えます。

楼の窓からは風が通り抜けて行って気持ちいい。

後半は結構急な登り返しもあり少し疲れてきました。稜線を歩いているし、軽い縦走のような感じです。

13:00ごろに東五眼楼へ着きました。磚垜口からはだいたい2時間くらいでしょうか。楼の名前は東側に5つの窓(矢狭間)があるためだそう。

ここから東門へ降りられますが、バスの集合時間までだいぶ時間があるので折り返します。これくらいの時間になると、東五眼楼まで歩いた人も城壁を降りていくのでさらに人が減ります。

14時過ぎに沙岭口まで戻ったところで、足が疲れてきたので城壁を降りました。

14時半ごろに入口まで戻るとちょうど中国人の団体客が登っていくところでした。この時間からのツアーもあるんだなあ。おそらく13時くらいが一番空いているんじゃないでしょうか。

景区内のカフェで休憩。バニララテが40元(約800円)でかなりの観光地価格です。中国の物価感に慣れてくるとこの金額でも少し驚いてしまいます。

テラス席では欧米人のおばさんがビールを飲んでいます。アルコールがあるなら僕も一杯やればよかったな。少しして、おばさんは店員さんに「城壁どっち?」と聞いてから出ていきました。このおばさん、ここまで来て城壁行く前に一杯引っ掛けてたのか……。僕は観光地に来たら観光スポットに直行してしまうけど、ちょっと真面目すぎたのかもしれません。

入場ゲートから旅客中心までシャトルバスで帰ります。ここでチケットのシールが回収されました。しばらく時間をつぶしてツーリストバスへ戻ります。

北京へ帰る

バスは16時過ぎに景区を出て北京へ戻ります。

16時半ごろ、首都に近づいたところで保安検査があります。乗客は全員降りて保安ゲートを通る必要があり、外国人はパスポートの写真を撮られます。これどれくらいトラッキングされてるんだろうなー。

18:40ごろに北京へ到着。帰りは交通ハブの中には入らず、東直門付近の路上で降ろされました。地下鉄を乗り継いでホテルへ帰ります。

夕食はホテル近くの麺屋「馬氏拉面」で香辣涼麺(18元)と串焼き(5元/本)、ソフトドリンクで計38元(約760円)。これは冷やし中華みたいな位置づけのものでしょうか。

ホテルへ戻ると係員に止められます。英語じゃないのでよくわからなかったのですが、どうもここは毎日ルームキーの再発行が必要らしい。

明日は北京郊外の明十三陵を観光します。